・食料品小売業界の革新的かつ先駆的な存在としてのAmazon Freshの影響力
・小型店舗とデータ駆動型プラットフォームのトレンド
・Amazon Freshの技術的優位性
「Amazon Fresh:食料品の実店舗の可能性を探る」
Amazon Freshは、EコマースプラットフォームであるAmazonが、実店舗の食料品小売へ参入するための、長く、多方面にわたる目標の、重要な取り組みです。店舗自体は、2007年に開始された食料品配達サービスであるAmazon Freshの延長線上にあり、その後、コンビニエンスストアのAmazon GoでJust Walk Out機能が開始されました。
Amazon Goは米国内に26店舗しかなく(ブルームバーグによると、パンデミックの前には最大3000店舗を計画していると伝えられていました)、忙しい都会の消費者向けにレジなし決済を提供しています。また、2017年に買収したWhole Foods Marketにしても、Kroger、Target、Walmartといった大手小売企業の中での地位確保に苦労してきました。
しかし、Amazon GoやWhole Foodsの新規出店数が伸び悩む中、Amazon Freshが出店攻勢に出ています。Amazon Freshは、この12カ月で33店舗と倍増し、2022年6月10日現在、さらに2店舗が進行中で、カリフォルニア、ニューヨーク、バージニアの高所得層の郊外エリアに集中的に出店しています。
図2.Amazon Freshの店舗出店状況
(図内の訳、コメント「2022年の出店ペースは前年度を上回っている」)
*2022年6月24日現在
出典:ChainXY/Coresight Research