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年末年始は、身の回りを整理整頓するタイミングでもある。コロナ禍によってライフスタイルが変わった2020年を機に、特にお金に関してはあらゆる見直しがあっても良いだろう。そこで問いかけたいのが、お金の管理の仕方だ。

日々の出費から投資、習い事や細かなPOINTにいたるまで、ざっくりと管理はしていても、時にはお金に振り回されている感覚はないだろうか。銀行ごとにログインして明細を確認するのは負担だし、知らぬ間にPOINTが無効になったり、そもそもIDとパスワードを失念することもあるだろう。

この「ゆるい」状態をやめ、お金の管理や向き合い方を変えるにはどうすれば良いか。いま注目の2社、「Kyash(キャッシュ)」と「マネーツリー」に話を聞いた。



支出をネガティブな「赤字」と見ることへの疑問


決済・送金・支出管理までできるデジタルバンキングとして、日本発のチャレンジャーバンクを目指す「Kyash」と、入出金機能を持たないPFM(パーソナルファイナンスマネジメント)と呼ばれる資産管理サービス「Moneytree」を展開するマネーツリー。日本のフィンテックの主要なプレーヤーだが、ビジネスモデルはまったく異なる両社。それぞれに日本人のお金に対する考え方を聞くと、見事に同じ答えを発した。

Kyash代表取締役CEOの鷹取真一は言う。

kyash鷹取氏の写真
Kyash 代表取締役 CEO 鷹取真一

「お金を使ったことを“赤字”で表し、あたかも良くないこととして表現していることがあります。これは少し悲しいことですね。むしろ、『お金を使ったからこういうことができた』と考えれば、人生の見方や、世の中のとらえ方が多少なりともポジティブになるはずだと考えています」

マネーツリーの創業時よりサービスに携わってきたきた山口賢造も同様だ。

「日本人は支出のグラフを赤で記しますよね。たとえば英会話スクールに通うとか、大切な人にプレゼントをするといった支出は、本来、前向きでハッピーなことですよね。そう思えるように人とお金の関係性を変えるべきですね。Moneytreeの支出のグラフが緑色なのもそういうことです」

マネーツリーの山口氏の写真
マネーツリー ビジネスディベロップメント ディレクター 山口賢造

文=高橋秀和 編集=坂元耕二

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