海外

2025.04.01 13:00

監視カメラと連動した「AI警備員」、米新興Hakimoが累計31億円調達

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同社は、目指している効果をこれらの顧客の多くに提供できている。起亜自動車のディーラーでゼネラルマネージャーを務めるロドリゴ・デュランは、「Hakimoを導入した直後から不法侵入が激減し、よく眠れるようになった」と話す。

HakimoがSNSに投稿している動画では、同社の技術が実際に使われている様子が紹介されている。「我々は、数多くのユースケースを想定している。当社のAIエージェントは人が倒れている状況を検知し、我々のチームが緊急通報をして命を救うことができた」とジョセフは話す。

コストは人間の警備員の10分の1

投資家も同社の可能性に興奮している。今回のシリーズAラウンドは、Vertex VenturesとZigg Capitalが主導し、RXR Arden Digital Venturesのほか、既存投資家のDefy.vcとGokul Rajaramが参加した。これにより、同社の累計調達額は2050万ドル(約31億円)に達した。

「Hakimoは、時代遅れのセキュリティ業界に、革新をもたらそうとしている。既存のソリューションは、手頃な価格でリアルタイムの保護を提供するためのスピードや精度が欠けており、イノベーションが必要だ」と、Vertex Venturesで東南アジアとインドのゼネラル・パートナーを務めるピユシュ・カルバンダは言う。

Hakimoの価格は、ソフトウェアが監視するカメラの台数に連動している。ジョセフによると、同社のサービスのコストは、人間の警備員の10分の1程度だという。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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