すべてが順調にいっているときは、恋愛関係に安心感を抱くのは簡単だ。だがストレスやミス、情緒的な消耗などで行き詰まったときはどうなるだろうか。恋愛関係の真価が問われるのはそうした時だ。
パートナーの中には楽しい時には調子がいいが、物事が深刻になってきたら逃げ腰になる人もいる。都合の良い時だけサポートを申し出て、愛情は時と場合次第という姿勢の人もいる。だが最も強い絆はもっと大きなものの上に成り立っている。それは、あなたがどんなに弱っている時でもパートナーが変わらずにあなたに寄り添い、感情的に支えることだ。
本当にあなたの味方であるパートナーは、愛とは楽しい日々だではなく、困難な時を2人でどう乗り越えるかだと理解している。そうしたパートナーは、関係を続けるにあたってあなたに完璧であることを求めない。 苦しい時の振舞いがあなたの人となりを決定づけるものではないことを認識しており、あなたの価値はいつでも「愛情を注ぎやすい人」であることとは関係がないということを言葉と行動の両方で明確に示す。
あなたのパートナーが、どんな時でも側にいてくれる人であることを明確に示す3つの兆候を以下に紹介する。
1. あなたが混乱している時でも冷静
あなたが混乱している時、パートナーは過敏に反応したり、苛立ったり、あるいは冷たくなったりして緊張を高めてしまうだろうか。それとも落ち着きを保ち、混乱を助長するのではなく安全な心の拠り所となるだろうか。
専門誌『エモーション・レビュー』に2012年に掲載された研究によると、健全な恋愛関係にある場合、カップルはお互いの心境に無意識のうちに影響を与え、2人で1つの感情システムとして機能しているという。
安全で信頼できるパートナーは、あなたの苦悩を吸収したり無視したりするのではなく、感情を和らげようとする。あなたが感情を抑えることなく気持ちを落ち着かせるのを手伝う。これは、相手が自分の感情を殺すということではなく、むしろあなたといっしょに感情をコントロールし、混乱ではなく落ち着きをもたらす感情のリズムを作り出す。
実際には次のようなシーンが考えられる。
・あなたが悪循環に陥っているとき、パートナーは「落ち着いて」ではなく「私が側にいるよ」と言う
・あなたが感情を爆発させているとき、パートナーはすぐに解決しようとはせず、耳を傾け、うなずき、そしてあなたが気持ちを整理するのを待つ
・あなたの心が折れそうなとき、パートナーは距離を置いたり慌てたりすることなく落ち着きを保ち、あなたの側にいて言葉やボディランゲージで静かな安心感を与える
自分の感情に対処しながら相手の反応にも気を配らなければと感じるのではなく、地に足のついた落ち着きのある存在として、パートナーがあなたの苦悩を受け止めてくれると信頼することができる。それこそがどんなことにも耐えうる愛の証だ。