3. 理想を思い描く
次に、追求するキャリアを絞り込み、どの選択肢が経済的に実現可能かを吟味する。じっくり考えるときだとトロヤンは語る。
「熟考する時間をもつこと。自分が心から望む充実した仕事や人生とはどのようなものかを考えるといい」とトロヤン。「転職の面接に臨む前に日記をつけたり、散歩をしたり、理想の人生とはどのようなものかをじっくり考える時間をもちたい」
このステップはつかみどころがないように思えるかもしれないが(そのため、つい省略しがち)、実際には意思決定プロセスにおける重要な戦略になる。トロヤンによると「このステップを踏む人は、次の仕事にただ飛びつく人よりも転職に成功しているという調査結果が出ている」とのことだ。
4. 業界の人に話を聞く
進みたい分野ですでに活躍している人たちを観察することで、その分野で日々どのような経験が積めるのか詳しく知ることができる。業界を変えたり、キャリアを大幅に変更したりする場合は、その分野の人たちに話を聞く時間をもつことをトロヤンは勧める。
「その業界の人たちで構成される団体やコミュニティグループに参加するといい。交流することで、転職を成功させるために必要なことを学べる」とトロヤンは話す。
可能であれば、時間をかけて飛び込みたい業界の理解に努めるといい。「転職する前に1、2年かけてこのプロセスを実行したクライアントもいる」とトロヤンは言う。
自信をもって次のステップへ
この記事の目的は、キャリアチェンジすべきときだとか、あるいは別のキャリアの方が良いと説得することではない。上記のステップを少し試してみて、現在の仕事が思ったよりも自分に合っていると気づくかもしれない。あるいは、キャリアチェンジが正しい選択であっても、今はそのタイミングではない場合もあるだろう。
キャリアのどの段階においても、自分がこれまで歩んできた道と、これから何を目指したいのかを熟考することは常に有益だ。次のステップが何であれ、それが正しい選択であることを確認し、自信をもって進んでほしい。