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2025.03.23 16:00

今、履歴書に記載すべき「15のスキル」 LinkedIn発表

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なぜこれらのスキルが求められているのか?

そもそも、AIが地球上のあらゆる産業、あらゆる仕事を変革しつつあることはすでに周知の事実だ。つまり、AIとの協働に長けた人材が、未来の仕事において優位に立つということである。AWS(アマゾン ウェブ サービス)の調査によると、企業はすでにAIの専門知識をもつ人材の採用を、そうでない人材よりも優先しているという。また、マイクロソフトの『Work Trends Index』によれば、生成AIのスキルをもつ従業員には、そうでない従業員よりも最大47%高い給与が支払われているという。

さらに、AIによって促進されたイノベーションにより、多くの企業が新しい製品やサービスを市場に投入し、より多くの新興企業が誕生している。そのため、人類への利益と企業の繁栄を同時に達成するために必要な、プロセスの最適化、リスクアセスメント、コンプライアンス/法令遵守といったスキルが強く求められている。

また、ステークホルダーの管理能力や問題解決力といったソフトスキルは、近年「パワースキル」とも呼ばれるものになった。企業は問題を緩和して利害関係者を管理し、見込み客や既存顧客と連絡を取り合い、自信をもってソリューションを売り込んだり、アップセルしたりできる候補者を求めている。パブリックスピーキングのスキルが求められているのも、そのためだ。

それは会社員に限った話ではない。フリーランサーであっても、有利にビジネスを展開し、クライアントと強い人間関係を築くためにはこれらのスキルが必要となる。そうしたスキルを身に着ければ、リピーターを増やし、フリーランサーとしてのレベルを強化することができるのだ。

AIが世界中の経済、企業、ビジネスプロセスに影響を与え続けるなか、ひとつだけ明確なことは、自動化やAIの躍進が人間主導の意思決定やリーダーシップ、マネジメント、戦略に完全に取って代わることはできないということだ。

このようなスキルは特に、リモートのシニア管理職や専門職において、これまで以上に需要が高まっている。主に高収入の職種を中心に扱う求人サイトLaddersの調査によると、これらの分野において25万ドル(約3,700万円)以上の報酬が支払われるリモートの求人は、過去数カ月で12%以上増加している。

結論

もし、これらのスキルを身につけていることを実例とともに示せれば、あなたは就職市場で大きなアドバンテージを得られるだろう。企業は、これらのスキルをもつ人材を積極的に探している。なぜなら、これらのスキルはビジネスの成果に直結するものであり、最終的に彼らの収益の増加につながるからだ。

技術、マーケティング、金融、コンサルティング、デザインなど、どの業界で働いているかは関係ない。管理職かそうでないか、具体的な職種が何であるかも関係ない。これらのスキルを身につければ、就職市場で優位に立てるだけでなく、必要であればキャリアの軸足を変えるチャンスも開けることだろう。

forbes.com原文



翻訳=江津拓哉

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