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健康

2025.03.20 15:00

感情の荒波は「90秒ルール」で乗り切れ 心理学者が伝授する3つのステップ

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どちらの場合も、感情を避けたり過剰に関与したりすることで、必要以上に感情が活性化したままになり、自然な解決を妨げている。

より効果的なアプローチは、感情に執着せずに観察することである。感情は波のようなものだ。うねりが高まり、ピークを迎え、何もせずに放っておけばやがて収まる。したがって、押し寄せてくる感情に抗ったり溺れたりするのではなく、ただそれを認めよう。

心の中でこんなふうに囁いてみるといい──「これは苛立ちだ。一時的なもので、そのうち通り過ぎる」。判断を下すことなく感情の存在を認めると、その感情が不必要に勢いを増すことを防げる。

実践するには、文字通り90秒間タイマーをセットして、その感情を最初から最後まで体験してみることだ。感情が体の中をどのように動いていくかに注意を払おう。体のどこで最も強くその感情を受け止めているだろうか。温もり、締め付け感、落ち着きのなさなど、特定の感覚はあるだろうか。タイマーが鳴ったら、生物学的な反応はすでに一巡したことを思い出そう。そのとき残っている感情は、発端となった出来事に誘発されたものではなく、自分の思考によって維持されているものにすぎない。

抗うことなく感情を受け入れると、感情の強さは弱まる。抑圧した感情は長引くが、観察していれば自然に過ぎ去るようになる。

2. 感覚的アンカーを使って、意識を「今」に戻す

最初の感情反応が収まると、心はしばしばその状況を再現したり、起こったことを過剰に分析したり、最悪のシナリオを予測したりして、感情を持続させる。この精神的ループは感情の波を本来よりもはるかに強め、長引かせる。

このサイクルから抜け出す最も手っ取り早い方法は、思考から感覚へと注意を移すことだ。意識の矛先を、起こったことの反芻からリアルタイムで体が経験していることへと向けるのだ。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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