3. 困難なときにこそ頼られる存在になる
最も重要なときに信頼されることほど、信頼を早く築くものはない。どの職場にも、厳しい締め切り、土壇場での変更、予期せぬ障害など、プレッシャーのかかる瞬間がある。そんなときに一貫して結果を出す人は、誰もが頼りにする存在になる。同僚や上司があなたを頼りにしていることを知れば、あなたの評判が高まり、より大きなチャンスへの扉が開かれる。
信頼できる人とは、困難なときに姿を現し、物事をやり遂げ、どんな些細なことも見逃さない人のことだ。物事が計画通りに進まないときでも、あなたのチームはあなたを頼りにしているだろうか。あなたはミスをしたとき、その責任を負い、それをカバーしようと努力しているだろうか。
あなたに責任感があり、積極的であることを証明すればするほど、人々はあなたをチームに加えたいと思うようになる。信頼できる社員は、大きなプロジェクトやリーダーとしての役割、重要な機会に抜擢されるのだ。
とはいえ、多くを背負いすぎると燃え尽きてしまい、誰の役にも立たない。最善のアプローチは、質の高い仕事を提供することに集中し、自分の能力を正直に伝えて、明確な期待値を設定することだ。マイクロマネジメントをしなくても物事をやり遂げられる人だと認識されれば、あなたはチームにとって本当になくてはならない存在になる。
4. 気難しい人物に対応できる人になろう
どの職場にも、気難しい人がいる。要求の厳しい上司、苦情の多い顧客、頑固な同僚などだ。たいていの人は彼らとの衝突を避けようとするが、冷静さとプロ意識をもって彼らと向き合おうとする人は、すぐに職場で目立つようになる。冷静さを保ち、明確なコミュニケーションをとり、緊張が高まったときに解決策を見出すことができれば、頼りになる存在になれるだろう。
CPP Inc.の調査によると、85%の労働者が職場での衝突に対処しているが、そうしたなか効果的に対処できると感じているのは、わずか数%に過ぎないという現実がある。そのために正式なトレーニングを受けているのはわずか44%であり、ほとんどの社員はこのような問題に対処する準備ができていないと感じている。つまり、こうした状況に自信をもって対処できる人には、大きなチャンスがあるということだ。
想像してみてほしい。あなたのチームが重大なプロジェクトに取り組んでいるとき、シニアリーダーが土壇場で要件を変更し続けたとする。たいていの人は苛立ち、やる気を失い、さらに摩擦を生むような方法で反発するかもしれない。しかし、そんなときでも柔軟性を保ち、適切な質問を投げかけ、強い人間関係を維持しながら物事を進めることができれば、人々はあなたが信頼できる人物であると気づくことだろう。
職場での困難な状況を乗り切るには、毅然とした態度と妥協のタイミングを見極めることが必要だ。この能力は、信頼感を育み、あなたの評判を高め、感情的知性と問題解決能力が鍵となるリーダーの地位を、あなたにもたらしてくれるだろう。
職場で頼りになる人という評判を築くには、信頼性、好感度、専門性が必要だ。一度頼りになる存在になれれば、チャンスは後からついてくるのだ。