教育

2025.03.28 11:15

京大准教授の寄稿「平和の反対語は?」が話題 | 鹿児島ラ・サール中入試問題に

展覧会最終日のギャラリートークを美術館で聞いてくださっていた方のおひとりが、私が問いかけた「へいわのはじまりは ひとりから? ふたりから?」の問いについて、「まるでそのことを歌ったような中国の歌がありますよ」と教えてくれました。でも曲名を忘れてしまったとおっしゃっていたので、歌詞の一部をちひろ美術館の売店レシートの裏に書き記してくださいました。

そこにあった歌詞を頼りに検索をかけたところ、その曲を特定することができました。

「一人は寂しさを恐れて、二人は裏切りを恐れる」という意味だそうです。二人でいることへの期待と不安が入り混じった躊躇いの原因は、なるほどどちらにも内在するこの「恐れ」のようなものかも知れません。だからこそ丁寧に向き合い、大切に守っていく必要があるのだと思います。

塩瀬隆之◎京都大学工学部精密工学科卒業、同大学院工学研究科修了。2014年7月京都大学総合博物館准教授。2018年より経済産業省産業構造審議会イノベーション小委員会委員および若手WG座長、特許庁知財創造教育調査委員、文化庁伝統工芸用具・原材料調査委員、日本医療研究開発機構プログラムオフィサー、2025年大阪・関西万博政府日本館基本計画有識者など。2017年度文部科学大臣表彰・科学技術賞(理解増進部門)ほか、受賞多数。

 

SEE
ALSO

【全文】山田洋次監督が絶賛した京大准教授のスピーチ、「ちひろ美術館」内覧会で | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

編集=石井節子

ForbesBrandVoice

人気記事