リャザニの製油所はロシア全体の石油製品生産の最大5%を担っている。ウクライナが2023年9月以来、ドローンやミサイルを用いて行っているロシアの石油関連施設を狙った作戦で攻撃した目標としては最大級のものだ。
ウクライナのドローンは2月、720km以上飛行して、ロシア南部サラトフ州サラトフにあり、ロシア全体の2%強の石油精製能力がある製油所も攻撃したほか、1月末にはウクライナ北東部の前線から840kmほど離れたロシア西部ニジニ・ノブゴロド州クストボにある製油所も攻撃している。
もちろん、これらの施設の被害は修復できるだろう。しかしウクライナのドローン攻撃は外国の制裁と相まって、ロシアの石油輸出を圧迫している。ロイター通信によれば、ロシアの石油製品の輸出量は2024年、前年比で10%近く減った。
攻撃がますます頻繁に行われ、被害も大きくなっているとみられる今年は、輸出にもっと大きな影響が出るかもしれない。