ポクロウシク方面でウクライナ軍のドローンは、ロシア軍の前線部隊を追い回しているだけでなく、前線から数kmないし十数km離れた後方の道路を走るロシア軍の補給トラックも付け狙っている。こうした「道路遮断ドローン」は、ポクロウシクの東のオチェレティネやプロフレスを通るロシア側の重要な補給路を、ロシア軍のトラックやバン、乗用車、全地形対応車(ATV)などの墓場に変えた。
pokrovsk road cutter 🔪 pic.twitter.com/u4bAsGF8FF
— imi (m) (@moklasen) February 24, 2025
道路遮断ドローンは同じチョークポイント(迂回困難な地点)を狙うことが多い。車両を次々に攻撃して残骸の山を築き、それもまたロシア側の車両の通行を妨げる格好になっている。CITも、ウクライナ軍のドローン部隊によって「ロシア軍の兵站は著しく複雑になっている」と言及している。
ロシア軍は、ポクロウシク方面では形勢が不利とみて目標を変更しているもようだ。ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)は、ロシア軍の司令部は「主な注意をポクロウシク方面でなく、(その南西の)ノボパウリウカ方面と(北東の)トレツク方面に向けつつある」と分析している。