レディット株は2024年3月に34ドルの株価でIPO(新規株式公開)して以来、株価は急上昇し、2025年2月には220ドルを超える株価をつけた。これは同期間に16%上昇したS&P500種株価指数のリターンを大きく上回っている。レディットのユーザー・エンゲージメントはすばらしく、これが同株の高いパフォーマンスに貢献している。
Q4決算の概要と目標株価
Q4決算における収益は4億2800万ドル(約649億円)で、ユーザー数の増加とARPU(1ユーザーあたりの平均収益)の上昇により、前年同期比71%増という目覚ましい伸びを示した。DAUは前年同期比39%増の1億170万人だったが、市場予想の1億310万人をわずかに下回った。ARPUは23%上昇し、4.21ドルだった。調整後EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)ベースの利益率は、前年同期の9.3%から4倍の36.1%へと改善した。収益の増加と利益率の改善により、EPSは0.36ドルとなっている。レディットは2025年度Q1決算の業績見通しとして、収益を3億6500万ドル(約553億円)、調整後EBITDAを8500万ドル(約129億円)と予想しており、これは収益の市場予想である3億5800万ドル(約543億円)を上回る内容であった。
レディット株は昨年上場したばかりなので、目標株価の算出における評価倍率を推定するための過去データがない。米国記事執筆現在、レディット株は収益の22倍で取引されている。2024年度決算では収益が前年度比で62%増加し、今後3年間においても年平均成長率30%以上で成長すると予想されるため、この高い評価倍率は正当化されると思われる。さらに、直近における収益性の改善も株価には好材料だ。それらを踏まえると、決算発表後にレディットの株価が急落したことは、長期的なリターンを求める投資家にとっては好機となるだろう。
(forbes.com原文)