Discipulusも、同様なメッセージを積極的に打ち出している。「かつての米国のイノベーションを牽引した宗教や愛国心、家族を重視する価値観は特に、学術機関や大手企業の間でその魅力を失っている」と同社のウェブサイトには記されている。Discipulusは、「起業家精神と個人の美徳、国家への責務を融合させて未来を変革するビジョンを持つ起業家を募集する」と述べている。
シリコンバレーが乗り遅れた波
DurinのCEOを務めるテッド・フェルドマンは、昨年に行われたDiscipulusのイベントに参加した際に、ディーペンブロックと共に金曜日の夜のミサに参加したとフォーブスに語った。彼は、「Discipulusのおかげで信仰を深めることができたし、より良い人間、より良い創業者になれたと感じている」と述べている。ディーペンブロックもまた、宗教が重要な要素であることを認めている。「米国は、ユダヤ・キリスト教的な価値観に基づく考え方の上に築かれた国だ。そして、それが我々の取り組みに参加する起業家が求めているものだと思う」と彼は語った。
現在21歳のディーペンブロックは、ノースイースタン大学でコンピューターサイエンスとファイナンスを専攻しているが、現在休学中で、退学する予定という。
彼がエル・セグンドにやってきたのは、エルサルバドルのカンファレンスでドリコと出会ったことがきっかけだった。その当時、ドリコは自社の財務責任者のポジションを、ディーペンブロックにオファーしたが、彼はその仕事を受けなかった。しかし、彼は、エル・セグンドに移り、より多くの創業者を呼び込み、ディープテック企業を育成する機会を見出した。「シリコンバレーは、このトレンドに乗り遅れた」とディーペンブロックは語る。
Durinを立ち上げたフェルドマンによれば、エル・セグンドに拠点を置く彼のスタートアップは、今後数カ月以内に資金調達の発表を予定しているという。「米国には、この街のようなエコシステムを持つ場所は他にない。この街のバイブスは最高だ」とフェルドマンは語った。
(forbes.com 原文)