欧州

2025.02.05 11:30

ロシア軍に新作車両「丸太戦車」が出現 ドローンにはめっぽう強い

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これらの防護物は、時速数十km程度で飛んできて、目標の側面を狙うことが多いFPVドローンの攻撃をしのぐのには十分だったようだ。しかし、砲弾は秒速1.6kmという猛スピードで飛来し、比較的急角度で突っ込んでくる。そして、装甲車両で一般に装甲が最も薄い部分である上部を貫通できる。

とはいえ、丸太戦車の犠牲は無駄ではなかった。昨年秋に陥落させた要塞都市ブフレダルから少しずつ西進してきたロシア軍は先週、ベリカ・ノボシルカに最後のひと押しをかけた。ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は2日の作戦状況レポートで、ロシア軍がこの町を占領したと評価している。

ロシア軍によるこの方面の攻勢も代償の大きいものになっている。ベリカ・ノボシルカに侵入し、支配を固めたあと、ロシア軍部隊は町の北と西へ攻撃を続けた。2日朝、ロシア軍が装甲車両20両前後を投じて行った突撃は、ウクライナ側に少なくとも7両を撃破され、失敗に終わったと伝えられる。
forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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