ロシア軍は繰り返し行ったドローン攻撃の様子を編集した動画を誇らしげに公開したが、この攻撃結果はロシア側にとって必ずしも良いニュースではないし、ウクライナ側にとって必ずしも悪いニュースでもない。
Leopard 1A5DK only being finished after 9 FPV hits, And there is no confirmation as to whether two more hit the vehicle, which would make a total of 11. pic.twitter.com/Yg06XE33k0
— 2S7 Pion (Trost) (@Trotes936897) January 23, 2025
重量約42t、乗員4人のレオパルト1A5は、信頼性の高い105mm主砲、高精度の射撃統制システムなどを備えた、高速で機動力の高いドイツ製戦車だ。最大の弱点は装甲の薄さで、最も厚い箇所でもわずか70mmしかない。より新しいレオパルト2A4戦車に比べると防護力は4分の1ほどにとどまる。
ドイツなど3カ国が供与を確約しているレオパルト1A5少なくとも155両のうち、最初の数両が2023年後半にウクライナに届くと、ウクライナはただちにこの戦車の最大の欠点に対処する作業に取りかかった。ウクライナ軍のある戦車兵は同年12月、地元テレビ局ICTVのインタビューで「装甲を補強するという問題はウクライナの技術者によってすでに解決されつつあります」と語っている。
ウクライナの技術者や整備兵らは、被弾すると外側に爆発して弾頭をそらす爆発反応装甲をレオパルト1A5に何重にも施した。さらに、自爆ドローンを衝突前に捕捉できるように、ネットを被せたスクリーンも取り付けた。