先週、ロシア軍の自爆ドローンを11機も食らったレオパルト1A5は、これらの追加装甲によって守られたもようだ。このレオパルト1A5はドローンの直撃を何度か受けてもなお動いていたが、追い打ちをかけられて停止した。最終的に、9機目か10機目、もしくは11機目の攻撃で撃破された。
乗員が生き延びられたのかは不明だが、楽観できる理由はある。被弾した場合に砲塔内で105mm砲弾がクックオフ(周囲の熱などによる自然爆発)するリスクを軽減するため、レオパルト1A5の乗員は砲弾全42発のうち数発だけ砲塔内に入れておき、残りは車体側にしまっておくとされる。
この収納方法では、たしかに砲撃の効率は悪くなる。ウクライナ軍のある装填手は、再装填のためにいったん「安全な場所に戻らないといけません」と
話している。「これには時間がかかります」
半面、砲塔内の砲弾が少ないため、クックオフによって乗員が死傷する危険性を下げることができる。もともとの装甲が薄いにもかかわらず、この装填手がレオパルト1A5での勤務について「素晴らしい」という感想を述べているのはそれとも関係しているだろう。
オランダのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)サイト「Oryx(オリックス)」によれば、ウクライナ軍のレオパルト1A5が撃破されたのは今回が
8両目だった。ウクライナ軍はレオパルト1A5をまだ90両ほど保有しており、近くさらに50〜60両を受け取れる見込みだ。
これらの新たに届くレオパルト1A5も、ドローン8機の攻撃をしのいだのと同じ追加装甲を装備することになるだろう。
(
forbes.com 原文)