欧州

2025.01.20 09:00

クルスク州でロ軍車両がまた同じルートから突撃、案の定の結果に ウクライナ兵「理解不能」

ロシア軍のBMD-2空挺戦闘車。2012年8月、南部ボルゴグラード州(AnBoris / Shutterstock.com)

ロシア軍が再び期限を守れなくても驚くにあたらない。18日はクルスク戦線で典型的な一日だった。ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)のレポートによると、クルスク州方面ではこの日、ウクライナ軍がロシア側による16回の攻撃を撃退する一方、ロシア軍はマラヤ・ロクニャのすぐ南東のビクトロウカ村の南西で前進した。だが、この村はなおウクライナ特殊作戦軍の第6独立特殊任務連隊「レンジャー」(通称「第6レンジャー連隊」)が大半を支配しているもようだ。

クルスク州で血にまみれ、精神的なダメージも受けているであろうロシア兵の一部は、フラストレーションのはけ口として、また間違いなく、敵のウクライナ側に恐怖を与えることを意図して、再び残忍な戦争犯罪に手を染めている。ロシアが始めて4年目に入ろうとするこの全面戦争で、壊滅と再建を繰り返してきた2つのロシア海軍歩兵旅団のひとつである第155独立親衛海軍歩兵旅団の兵士は、新たにウクライナ軍人の捕虜4人の首を切断し、それを杭に刺してさらしたと報告されている

歴史が参考になるとすれば、ロシア軍の犯罪行為はウクライナ軍の士気を阻喪させるどころか、逆効果になる可能性が高い。事実、第155海軍歩兵旅団が昨年10月、捕虜にしたウクライナのドローン操縦士9人をほぼ裸にしたうえで処刑すると、ウクライナ軍は同旅団を意図的に狙った襲撃を繰り返した

この苛烈な報復攻撃で、ウクライナ側はもはや捕虜をとろうとはしなかった。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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