爆発によって、最大80万tの燃料が貯蔵されていた広大な施設で大規模な火災が発生した。火は数日間燃え続けた。
ようやく鎮火したのは6日後のことだった。だが、それから間もない14日、ウクライナのドローンが再び同じ施設を襲った。「悪しき者に平安はない」とウクライナの政府機関、戦略コミュニケーション・情報安全保障センター(SPRAVDI)はコメントしている。
Only a day after Russians finally put out the week-long fires at the 800,000 ton capacity fuel depots at Engels military airfield, it's been hit again.
— SPRAVDI — Stratcom Centre (@StratcomCentre) January 14, 2025
This storage facility holds (held) rare fuel for Russia's long range strategic bomber fleet that regularly rains a range of… pic.twitter.com/6GU3psgvTQ
ウクライナ保安庁(SBU)の関係者は「弾薬庫や製油所、燃料貯蔵施設、化学プラントが損害を被るごとに、ウクライナに対するロシアの戦争遂行能力はそがれる」と地元紙キーウ・ポストに述べている。
エンゲリス2空軍基地方面への連続攻撃に用いられたドローンの種類は不明だが、同紙の記事では可能性としてリューティー、PD-2、ボベル(ビーバー)、UJ-22が言及されている。いずれも全長1.8〜3mくらいでプロペラ推進式の長距離ドローンだ。
ウクライナはじつに多種多様な長距離ドローンを開発していて、数百kgの爆薬を積んで1300kmかそこら航続可能な軽量スポーツ機改造型などもある。
どのドローンが使われたにせよ、エンゲリス2空軍基地に燃料を補給する施設に対する「ダブルタップ攻撃」には明確な目的があった。ウクライナの都市に対するロシアによる空からの攻撃を、たとえ一時的でも抑制することだ。
エンゲリス2空軍基地に配備されているロシア空軍のTu-95、Tu-160両戦略爆撃機は、ウクライナ各地への巡航ミサイル攻撃を繰り返している。それによってこれまでに何千人ものウクライナ人が死傷している。