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欧州

2025.01.15 14:00

ウクライナ、ロシア爆撃機の燃料施設を無人機で爆破 1週間で2回目

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戦略コミュニケーションセンターは、攻撃を受けた施設について「さまざまなミサイルをウクライナ国民の上に降らせてきたロシアの長距離戦略爆撃機部隊用の希少な燃料を貯蔵している(していた)」と指摘している。

燃料貯蔵施設1カ所をたとえ2回爆破したところで、こうしたミサイル攻撃はやまないだろう。ロシア空軍の爆撃機の基地はロシア国内にほかにもあるからだ。それでも、しばらくの間、攻撃ペースを鈍化させることにはつながるかもしれない。また、ウクライナによるドローン攻撃が今後も続き、ロシアの防空システムがそれを阻めなければ、ロシアの爆撃機作戦への影響はだんだんと深刻なものになっていく可能性もある。

ウクライナは血のにおい、より正確に言えば航空燃料の燃えるにおいを嗅ぎつける。ロシアが2022年2月に戦争を拡大して以来、ウクライナのドローンはエンゲリス2空軍基地方面を少なくとも8回攻撃している。さらに攻撃があるのは確実だ。

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は13日、軍参謀本部と会合を行ったと明らかにしていた。「重要な議題はドローンの開発とあらゆる活用方法でした。FPVドローンから長距離ドローンまで各種ドローンの生産と契約や、占領者をより効果的に破壊し、われわれの軍人の命を守っていくための方策について報告がありました」と説明した。
新しい、おそらく性能を高めたドローンに関するアイデアも提示されたようだ。ゼレンスキーは「実現すべき技術的提案」があると語っている。これらの提案が、エンゲリス2空軍基地に連続攻撃を加えたドローンと関係するものなのかは不明だ。

とはいえ、関係していたとしても驚くにはあたらない。全面戦争が4年目に入ろうとするなか、ウクライナはロシア国内をさらに深く、もっと頻繁にたたくようになっており、より大きな効果を上げてもいる。そして、こうした攻撃をしようとするウクライナの意欲はますます強まっている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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