1. 数字で語る
「多くの人の昇進を手助けしてきた」と言うのはすばらしいことだが、漠然としている。漠然としていては信頼は得られない。それに対し、ストーリーに織り交ぜられた数字は信頼を生み出す。先ほどの回答の代わりに、「11人のチームを管理していたCIO時代に、4人のチームメンバーを上級管理職に昇格させた」と言えば、話は明快になるだろう。2. タイムラインを語る
これまでに成し遂げた成果について話すことは重要なことだが、そこに信頼性を加えるためにはタイムラインを共有する必要がある。新製品を発売するのにかかった時間はどれくらいだろうか? もしあなたが、素早い成長を重要視する企業の面接を受けるのであれば、タイムラインで語ることはより重要になる。また、あなたがプレッシャーの中でもうまく仕事をこなせるのであれば、エピソードを交えてそう伝えよう。締め切りに対処することは、あなたが提供できるサービスの一部なのだ。3. 人とプロセスを語る
ビジネスはプロセスである。そして、そのプロセスは人を通じて行われる。たとえあなたが一見すると「一匹狼」のように見えるコーディング、デザイン、金融などの仕事をしていたとしても、そこには常に人が関わっている。あなたが人とともに、人を通じて、人のためにできることとは何だろうか? あなたはどのようなプロセスを企業にもたらすだろうか? あなたが人とプロセスの両方にどのようにアプローチするかについて話し、仕事の世界に対するあなたのアプローチを概説してみよう。「自発的に行動できる」というだけでは十分ではない。あなたがどのように問題に取り組み、イニシアチブを発揮し、驚くような短い時間軸で結果を出せるのかについて、ストーリーを交えて語るのだ。4. 面接官とつながるための、適切な「最後の質問」
面接で質問し忘れがちであるが、会話を広げるチャンスを与えてくれる質問が1つある。それは、 「今日話したストーリーは、あなたから見て、このポジションにどう生かされると思いますか?」というものだ。面接官への質問であなたが重要視すべきことは、「もっと伝えるべき情報はないだろうか」といった「好奇心」だ。あなたは、面接官に「あなたはすばらしい」と言われることを期待して、お祝いの言葉を求めているのではない。また、例えば、「私を採用しない理由を考えてもらえますか?」といった最悪の質問で生み出される面接官との対立など、もってのほかだ。面接官があなたの財務経歴、より掘り下げた人生経験、あるいは前職を辞めた理由について、もっと知る必要があるのではないかと真摯に考えるのだ。もちろん経験は重要だ。スキルも不可欠である。しかし、サービス精神がなければ、あなたのスキルは面接官に、あるいは目の前のチャンスに結びつくことはない。さらに、あなたが面接で話すストーリーの信ぴょう性を高めることも不可欠だ。二人称を第一に考え、あなたの経歴がその企業にどのようなサービス、解決策、可能性を提供できるかに集中しよう。面接では、あなたの経験よりもサービスや信頼性の方が重要なのだから。
(forbes.com原文)