欧州

2024.12.06 17:00

ロシア軍の北朝鮮製車両に初の損害か ウクライナ軍部隊「プルセ-4を撃破」と主張

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ロシア軍は2023年後半にウクライナ東部ドンバス地方で新たな攻勢を始め、今年秋には、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が保持する現在650平方kmほどの突出部に対して、より小規模な攻勢に乗り出した。そして、どちらの攻勢でもじわじわと前進してきた。

だが、破滅的な損害によってロシア軍の連隊や旅団は勢いを奪われている。米首都ワシントンD.C.にあるシンクタンク、戦争研究所(ISW)は「ウクライナ軍がロシア軍による現在の攻勢作戦を阻止しなければ、ロシア軍はいずれ作戦上大きな前進を遂げることになるだろう」と予測する一方、「ロシア軍はこれほどの損失率を無期限に続けることはできない。とくに、これほど限定的な前進しか遂げられていない場合はなおさらだ」とも指摘している。

北朝鮮から送られる多数の兵士や装備がなければ、ロシアの戦争努力は現状に輪をかけて脆弱になる。だからこそ、ウクライナ軍が北朝鮮製とみられる車両を始めて攻撃したことは大きな意味をもつ。

ドンバスとクルスクでのふたつの攻勢を撃退するためには、ウクライナ軍はロシア軍を引き続き消耗させるだけでなく、北朝鮮の部隊や装備も消耗させ始めなくてはならない。

この作戦は始まったばかりだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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