信じられないことに、兵力に劣るクルスク州のウクライナ軍は持ちこたえているばかりか、4日には逆襲を敢行した。
ウクライナ軍の少なくとも3個旅団、具体的には第17独立重機械化旅団、第21独立機械化旅団、第80独立空挺強襲旅団の戦車部隊やその他の部隊が、突出部の西の外れの中間地帯にあるダリノ村の南周辺に進撃したと報告されている。
第21機械化旅団は西へ40kmほどのノービプーチ町方面の陣地から一部の部隊を移動させたらしく、残り数少ないドイツ製レオパルト2A6戦車少なくとも1両を投入した。改編されたばかりの第17重機械化旅団の旧ソ連製T-64戦車かT-72戦車も参加した。
The Ukrainian army sent a single Leopard 2 into Russian-held Darino (Kursk oblast). The tank went into a well-prepared Russian FiberWire-guided drone ambush and was hit by at least three of them. The German-made tank had no chance to win this uneven battle. pic.twitter.com/jJolsBFSHA
— Julian Röpcke🇺🇦 (@JulianRoepcke) December 3, 2024
RU vandal FPV strike on AFU tank in Darino.
— imi (m) (@moklasen) December 4, 2024
Likely both tanks from 17th Heavy Mech Brigade
51.2573730447, 35.0256551032@UAControlMap @GeoConfirmedpic.twitter.com/48KkibjMzh
ダリノとゼリョーヌイ・シュリャフの間には水域が広がっていて、地形上のこの障害のためにロシア軍は機動を制限されている。ウクライナ軍はダリノを押さえれば、ロシア軍の2つ目の突撃ルートを封じて、突撃部隊をさらにゼリョーヌイ・シュリャフ周辺のキルゾーン(撃破・殺傷区域)に流すことができる。
ウクライナ軍が4日に行った反撃については、その規模を誇張しないようにしよう。3個旅団の部隊が前進したのは数百mからせいぜい1km程度であり、その場にとどまらなかった可能性もある。それでも、ウクライナ側が逆襲できたことは注目に値する。クルスク州のウクライナ軍はロシア側に対して1対3で数的に劣勢だ。
ウクライナ側が要塞陣地から防御し、ロシア側が開けた土地で攻撃してくる限りは、これは現地のウクライナ軍部隊にとって不利な比率でもない。ウクライナ軍は、小規模で一時的なものだったとしても、攻撃に転じるという思い切った賭けに出た。この部隊がダリノに進撃してそこにとどまったのであれば、賭けは奏功したのかもしれない。
(forbes.com 原文)