欧州

2024.09.05 17:00

ポクロウシクの南東方面が焦点に ウクライナ軍、包囲の危機でも突出部保持の構え

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ウクライナ側はその成功を阻もうとしており、ロシア軍部隊の左翼に脅威を与え続けるべく、当面、突出部から撤退するつもりもないようだ。
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ロシア軍の装甲車両がセリドベの東端に侵入してくるのをウクライナ軍のドローン(無人機)が発見すると、ウクライナ軍の戦車1両が迎え撃ちに行った。戦車は、最近この方面に増援に送られてきた国家親衛隊の第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)のT-64戦車とみられる。

BTRは十数人の歩兵分隊を、南北に走る鉄道の高架下の道路上に降ろすことはできた。乗員がそこを安全な場所とみていたのは間違いない。だが、歩兵がまだBTRのそばにとどまっている間に、ウクライナ軍の発射した125mm砲弾が撃ち込まれた。BTRは損傷し、一部の歩兵は死傷したもようだ。

損傷したBTRにはすぐに連れができることになった。鉄道の高架下でMT-LBとみられる車両も被弾し、炎上した。映像にはそれにウクライナ軍の戦車が接近する様子が映っている。

ウクライナ軍が、ポクロウシクを死守すべく引き続き精力的に戦い、突出部から撤退するつもりもない間、ポクロウシクとセリドベ、ウクラインシク、その先の突出部を結ぶ道路や線路を失いたくないのは明らかだ。T-64とみられる戦車は、炎上しているMT-LBらしき車両に至近距離から125mm砲弾をさらに撃ち込んだうえで、爆発して炎に包まれたその残骸を鉄道高架橋の反対側の道路上に押し出している。

戦闘の結果も明らかだった。ロシア軍の突撃は人員と装備に大きな損害を出して失敗に終わった。ウクライナ軍の陣地はそのままに保たれ、各陣地を結ぶ道路の通行も確保された。そして、今のところ、ウクライナ側はポクロウシクも、その南東の突出部も保持している。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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