1個旅団が総崩れになると、ウクライナ軍の精鋭部隊で米国製の装甲車両の運用で中心を担う第47独立機械化旅団が急いで突破口に向かい、ロシア側にさらに深く突破されるのを阻むため必死の防戦を行った。
しかし、数で劣る第47旅団は「敵を抑え込むことができなかった」とディープステートは述べている。現在、プロフレスの西側の防御線は第47旅団と、包囲さていない第31旅団の部隊が保持している。
第31旅団のほぼ孤立した大隊がどのように生き延びているのかは、とくに秘密でもない。ロシア軍もウクライナ軍も、孤立した部隊のために、大型のドローン(無人機)で上空から糧食や水、弾薬を投下することをよくやっている。
とはいえ、ドローンでは数百人規模の部隊に無期限に糧食や水を供給することはできないし、ミサイルなど重量級の弾薬を補充したり、負傷者を安全な場所に搬送したりできないのは言うまでもない。2個大隊は自力で西側に脱出するか、東側からの味方の救援を待つしかないだろう。
脱出や救援に手間取れば、ほぼ包囲されたこれらの部隊は飢えや欠乏がゆっくりと進んでいくか、数にまさるロシア軍部隊に四方から攻撃され、すぐに壊滅するおそれがある。
(forbes.com 原文)