SMALL GIANTS

2024.06.23 12:30

スモール・ジャイアンツ イノベーターに聞く「これからブレイクするヒト・モノ・コト」

関東

一次産業や課題に貢献 地域活性ワーケーション

NFTやDAOへの理解が広まると、芸術など幅広い分野でキャリアや働き方の選択肢が広がっていく。東京以外でも起業でき、稼ぐことも可能になる。かつ地域がフォーカスされることで、特に一次産業や地域課題への貢献が可能な活動が増え、それらと組み合わせた「地域活性ワーケーション」が広がると考える。
島田由香|YeeY共同創業者・代表取締役/日本ウェルビーイング推進協議会代表理事

鹿児島から魅力を発信「小さな島ブランド」

「island company」が運営する山下商店。島の食や生活雑貨を取り揃える

「island company」が運営する山下商店甑島本店。島の食や生活雑貨を取り揃える

鹿児島県甑島在住の山下賢太氏は、人口もプレイヤーも少ない島に、関係人口や移住者を呼び込むために、島民にも喜ばれる豆腐屋をオープン。その後、カフェやパン屋、不動産業など17事業を展開。甑島の魅力を面で高めている。さらに種子島など他の離島のサポートも手掛け、日本の島々の課題解決に取り組んでいる。
佐別当隆志|アドレス代表取締役社長

スキルを活かすリモート副業

2018年に国がダブルワークの推進を提唱。コロナ禍でリモートワークが進み、地方移住による人口減少の課題解決にもつながった。リモートでのダブルワークで、収入を増やせる可能性もあり、QOLを主軸に自分のスキルを生かすことで、「働く自分」「働いていない自分」「雇用する組織」の間で三方よしの関係が築けると考える。
クレイ勇輝|実業家/アーティスト

アレルギー、ヴィーガン対応の菓子ブランド


食物アレルギーやヴィーガンの人でも食を楽しめる世界を目指し、商品開発や販売を行う「RelieFood」。同社は2023年に菓子ブランド「ISSA KITCHEN TOKYO」を設立。特定原材料など28品目アレルゲン不使用で、グルテンフリー、プラントベース、ヴィーガンにも対応した、日本初のバリアフリーのお菓子を展開。
小林美穂|狭山市ビジネスサポートセンターセンター長

心の拠り所になる永平寺と「禅の里」構想


不安定な世界情勢が続く昨今、心の安定や生きる拠り所として関心が高まる「禅」。福井県では禅体験だけでなく、新たな観光基盤として「禅の里」構想が進む。2022年に核となる北陸の食や文化を伝える複合施設「ESHIKOTO」が開業。永平寺と「禅の里」は、日本の文化経済活動圏のモデルとなるだろう。(イメージ図)
谷川じゅんじ|JTQ代表 スペースコンポーザー/ブランディングプロデューサー

ビジネスケアラー増加で介護の成長産業化

超高齢化社会を迎え、要介護人口は急増する。これらの人々を働きながら支える「ビジネスケアラー」も増え、労働力の低下が懸念される。経済産業省は、保険外生活支援商品サービスの拡充により、介護問題の解決と産業成長を促す仕組みづくりに動き出した。77兆円の保険外サービス市場の創出に向けた取り組みに注目する。
脇 雅昭|よんなな会発起人/神奈川県理事
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文=真下智子、フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年6月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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