それから1年数カ月後、この機敏な戦闘車両はついに、米陸軍と米ゼネラル・ダイナミクス社が1990年代に開発した際に想定していた戦闘エリアに投入された。都市である。
具体的には、ロシアが2週間前にウクライナ北東部ハルキウ州で始めた攻勢の現在の中心地、ボウチャンシク市だ。第82旅団については、ロシア軍がウクライナ第2の都市、ハルキウ市の北の国境を越えて攻め込んできた直後、ボウチャンシクの守備隊の増援に急派されたという情報が流れていた。
22日、第82旅団はソーシャルメディアに動画を投稿し、ボウチャンシクに展開していることを認めた。ドローン(無人機)の空撮映像や兵士がヘルメットに装着したカメラの映像を編集した動画には、同旅団の部隊がボウチャンシク中心部の市街地で戦闘を繰り広げる様子が映っている。兵士がストライカーの上面のハッチから身を乗り出し、対戦車ミサイルを発射する姿も見える。
What does US aid to Ukraine look like?
It’s got 16 wheels & an M2 🔥
In Vovchansk, Kharkiv, Ukrainian Paratroopers from the 82nd Air Assault Brigade use their 🇺🇸 Strykers to engage and destroy a Russian position before moving under the cover of smoke.
Combined Arms in action. pic.twitter.com/pgmjb5ENOk — CJ (@CasualArtyFan) May 22, 2024
In the Vovchans'k direction, paratroopers of the 82nd Separate Air Assault brigade successfully repel enemy offensives.
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) May 21, 2024
Recently, the Chernivtsi paratroopers have already destroyed about two companies of enemy personnel. There are a lot of enemies in this direction, but they are… pic.twitter.com/s9ygVDIFG2
2003年10月、この部隊は米国を中心とした国々によるイラクに対する戦争で、不穏な情勢だった北部の大都市モスルに派遣された。米陸軍のウォルター・グレイ2世少佐は「(ストライカー)部隊は複数の任務に従事した。ストライカーは機動力、速度、静粛性からモスル市街地での襲撃や巡回、包囲・捜索作戦に適していたので、兵士の間でたちまち高い評価を得るようになった」と2017年の論文に書いている。