Trump says he would encourage Russia to attack NATO allies: I said I would not protect our NATO allies. In fact, I would encourage Russia to do whatever the hell they want pic.twitter.com/ak1a3Mtwzq
— Biden-Harris HQ (@BidenHQ) February 10, 2024
2017〜21年の大統領在任中、北大西洋条約機構(NATO)のある加盟国の首脳から、その国が十分な軍事費を負担していない場合、米国はどう対応するかと問われて、そう答えたそうだ。トランプはその首脳にさらにこう伝えたという。「むしろ、彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」
「彼ら」というのは、ロシアのことだ。
2022年3月上旬、ウクライナ北中部ブチャのヤブルンシカ通りで、ロシア兵らは多数の民間人を虐殺した。これが彼らの「やりたい」ことのひとつだ。
住民のジャンナ・カメネバは、友人のタミラ・ミシュチェンコとその14歳の娘アンヌ、隣人のお年寄りマリヤ・イリチュクを自分のミニバンに乗せ、急いで避難させようとした。
車がヤブルンシカ通りに入ったとき、ロシア兵が発砲した。少女1人を含む女性4人は、全員亡くなった。「バンはやがて炎に包まれた」。ヤブルンシカ通りでの犠牲者のうち36人の身元を特定したニューヨーク・タイムズ紙はそう報じている。
「彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」とトランプは言った。
ロシアは2022年3月16日、ウクライナ南部マリウポリの劇場を爆撃した。これが彼らの「やりたいこと」のひとつだ。
その日、この劇場には、ロシア軍の砲撃や爆撃から逃れるため、高齢者や女性、子ども、赤ちゃんら1000人ほどが集まり、身を寄せ合っていた。「避難してきた方たちは、ここなら安全だと思っていたんです」。劇場の元舞台監督オレナ・ビラはAP通信に語っている。
安全ではなかった。ロシア軍の爆弾が劇場に投下され、吹き飛ばされたり、焼かれたり、押しつぶされたりして、少なくとも600人が亡くなった。高齢者や女性、子ども、赤ちゃんらが亡くなった。
歴史ある港町のマリウポリは、その後、ロシアの手に落ちている。