欧州

2025.05.03 09:00

現在のペースならウクライナ全土占領は230年後、ロシアの軍資金と戦意はいつまで持つか

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ロシア軍は4月、ウクライナの国土177平方kmを占領した。その代償として装備4800点近くを破壊され、人員およそ3万6600人を損耗した。ウクライナ軍参謀本部の発表をはじめ、主にウクライナの公式ソースからデータを収集しているOSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリスト、Vitalyは、4月の状況をそうまとめている

一方、ウクライナ軍の同月の損害は「最小限」に抑えられた。これはポーランドの防衛コンサルティング会社ロハン・コンサルティングのアナリスト、コンラド・ムジカの評価だ。

ウクライナの国土の総面積はおよそ60万3500平方kmで、うち19%ほどがロシアの占領下にある。現在の進軍ペースと損耗率が続くと仮定すれば、ロシア軍がウクライナ全土を占領するのは2256年になり、その人員の損耗は1億100万人に達する計算になる。ロシアの現在の人口は1億4400万人だ。

信じがたいことに、人員と装備に凄まじい損害を出しながらもロシア軍はウクライナでまだ行動不能にはなっていない。ロシア政府はスクーターやコンパクトカー、少なくとも1台のバスなど、大量の民生車両を軍に配備している。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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