欧州

2024.04.17 09:30

「ロシアのやりたいように」させたら、ウクライナで何が起きてきたか見てみよう

ウクライナの首都キーウ近郊ブチャの損壊した家屋やロシア軍の車両の残骸。2022年4月4日撮影(Dmytro Larin / Shutterstock.com)

「彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」とトランプは言った。
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ウクライナの南部と東部の一部を含め、侵攻して占領した国々の人々をレイプすること、これが彼らの「やりたいこと」のひとつだ。

ロシアがウクライナに対する全面戦争を始めて最初の1年間に、ロシアの軍人によるレイプの被害に遭ったウクライナ人には、妊娠中だった16歳の少女や、83歳の老婆も含まれる。米国のマイケル・カーペンター欧州安保協力機構(OSCE)常駐代表(大使)は報告書のなかで、被害者のほんの一握りの例としてふたりに言及している。

「男性もレイプされたり、性器を切断すると脅されたりしている」とカーペンターは記している。「銃口を突きつけられてレイプされた、殺すと脅されてレイプされた、という被害者の報告もある。ロシア軍に人質に取られた家族を守るためレイプに耐えた、というケースも複数ある」
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「彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」とトランプは言った。

幼児を殺すこと、これが彼らの「やりたいこと」のひとつだ。

2022年7月14日、ロシアのミサイルがウクライナ中部ビンヌィツャを襲った。この攻撃で、ウクライナの民間人少なくとも23人が亡くなった。ひとりは、ダウン症の4歳の女児エリザベータ・ドミトリーエバだった。エリザベータの母親のイリナは、片足を失った。
「わたしは天使のお母さんよ」。イリナはエリザベータの1歳の誕生日に、SNSにそうつづっていた。ロシアのミサイル攻撃で、ベビーカーに乗っていた女児の小さな体から、はらわたが飛び出す3年前のことである。

ウクライナ人の捕虜を飢えさえ、殴る蹴るの暴行を加え、電気ショックを与えること、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。

投降したウクライナ兵を射殺すること、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。
ウクライナの子ども1万9500人以上を拉致し、人身取引すること、これがロシアの「やりたい」ことのひとつだ。

ウクライナでの戦争がロシアの望むどおりに進まなければ核兵器の使用も辞さないと世界を脅す、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。

「いや、わたしはあなたの国を守らない」。大統領2期目に向けて共和党から出馬しているトランプは、そう言った。「彼ら」、つまりロシアに、「やりたいことは何でもするよう勧める」と前大統領は言った。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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