第47旅団のM2は連日のようにステポベに進撃し、25mm機関砲でロシア軍の突撃部隊に砲撃を浴びせた。戦闘車両を支援することもあった。
同旅団はステポベでさらに1両のレオパルト2A6を失った。遺棄されたこの戦車は、ロシア側に鹵獲される前にM2によって破壊されている。
戦車大隊が中隊規模にまで縮小したため、第47旅団は2回目の戦車入れ替えに着手。残存していたレオパルト2A6を、アウジーウカの北80kmほどのクレミンナ方面で戦う第21独立機械化旅団に譲渡した。
第21旅団に引き渡された12両前後のレオパルト2A6は9~10両のStrv122(スウェーデンによるレオパルト2A5の改良版)戦車と合流し、同旅団の戦車中隊は大隊に拡大した。
一方、戦車がなくなった第47旅団は、近傍の旅団が保有していたT-64戦車やT-72戦車を回してもらったあと、今年1月ごろにようやくM1を手に入れ、前線に展開させた。
アウジーウカは今月中旬、守備隊の弾薬が枯渇して
陥落した。これは昨年10月以来、米議会でロシア寄りの共和党議員らがウクライナへの追加支援を阻んできた直接の結果だった。
それでも、ウクライナ軍はアウジーウカの西でなお防御線を保持している。米下院の多数派を共和党が握る前にジョー・バイデン政権が供与を決めたM1が、この防御線を強固にしている。
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forbes.com 原文)