AI

2024.02.05 14:15

各国識者が考える「私がAI時代に取るアプローチ」

Day Of Victory Studio / Shutterstock.com

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Forbesjapan.comで配信された記事を旬の人物やトピックで振り返る「REPOST」。今回のテーマは、人工知能(AI)。2023年は、OpenAI社の生成AIチャットボット「ChatGPT」が本格的に世界を席巻したこともあり、AIが企業やアカデミアの枠を超えて一般層へも広がった年だった。この流れは2024年も続くだろう。

だが新しいテクノロジーが台頭するときにはつきものの期待と不安の声が方々から聞こえてくる。雇用や職務内容への影響、フェイクニュース(偽情報)、そして終末論。AIに対して、私たちはどのようなアプローチを取るべきなのか。Forbes JAPANが過去に取材したAI識者たちの言葉をもとに、見逃したかもしれない、読んでおきたい「ヒトとAI」関連の記事、4本を紹介したい。

アルカディ・ヴォロズ

「今日のAIへの懸念は、産業革命期、あるいはアンティキティラ島の機械が作られた時代と本質的には変わりません。イノベーションが起きれば、それが悪用される可能性もあるでしょう。どんなものでも武器として使われるリスクがあります。ペンだってそうです。でも、ペンは便利な道具ですよね?」

Mikhail Svetlov / Getty Images

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2021年11月にForbes JAPANの取材に応じたロシアの総合テクノロジー企業「Yandex(ヤンデックス)」共同創業者アルカディ・ヴォロズは、テクノロジーが社会にもたらす功罪は「永遠のテーマ」だと語る。ヤンデックスのビジネス基盤は1997年の創業当初から「機械学習(ML)」にあり、それを検索エンジン、レコメンデーション・エンジン、行動変容技術、コンピュータ・ビジョンへ応用することで成長を遂げた。

「技術を確立しさえすれば、あとで製品やサービスを立ち上げるのがより簡単になります」と語ったヴォロズは、あらゆるテクノロジーにリスクはつきもので、AIに対する過大な懸念にも疑義を呈する。「過去にだって、火薬や蒸気機関などのテクノロジーがありました。蒸気機関は熱く、うるさく、安全でもない。でも共存することで、私たちの生活水準を向上させてきたのです」(ヴォロズ)
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文 = 井関庸介

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