「キャリアの壁」を打ち破るための3つのアドバイス

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多くの企業が、自分たちは強力な多様性とインクルージョン(包摂性)の戦略を持っていると誇っている。しかしその中でも、多くの女性や有色人種の人たちは仕事で目指す地点にいまだに到達できないでいる。

キャリアコーチのキンバリー・カミングスは、間違いなくそう感じてきた。彼女は仕事でガラスの天井に直面してから、キャリアの成長のために社外での機会を求めることに決めた。カミングスは、自己啓発企業マニフェスト・ユアセルフ(Manifest Yourself)の創業者として、有色人種の女性が職場で認められ、今より多くの報酬を得て、業界を率いる専門家になれるよう支援することを使命として取り組んでいる。

あなたもカミングスのようにガラスの天井関連の挫折を経験したことがあり、今の企業で働き続けたいと真剣に考えている場合、カミングスが授ける3つのアドバイスを心に留めておこう。これらは周囲から抜き出た存在になり、壁を突破するためにできることだ。

1. フィードバックを集め、行動計画を練る


同僚や監督者に、人事評価プロセス以外でフィードバックを求めるのを恐れないこと。より高いレベルの役割にふさわしい候補者としての資格をまだ持っていない場合は、その役割に必要とされるスキルと専門性を身に付けるためにやるべきことがまだ残っている。やる気を失わず、こうした目標の実現に取り組もう。そうすれば、次の人事評価に備えることができるかもしれない。

時間と共に変化やピボット(旋回)、進化を遂げる能力が常にあることを心に留めておく。学習し、強く求められるリーダーになる時間は必ずある。人材中心のリーダーシップの経験を蓄積し、戦略計画を練って導入する能力を磨き、顧客や同僚の従業員と前向きな関係を構築しよう。

2. より高いレベルのプロジェクトなどでボランティアをする


現在の役割の決まりきった型から抜け出し、自分にはより高い水準で責任を果たす能力があることを示すのが重要だ。これを達成するには多くの場合、現在働いている分野以外の新たなプロジェクトや委員会でボランティアを行い、ビジネスの異なる分野について学びを深めることができる。また、社内の従業員リソースグループや外部の職能団体でリーダーシップの役割を果たせば、人の目に触れ、キャリアの目標に合わせた新たな仕事をすることができる。

あなたが自分の役割や昇進と密接に関連した仕事で高い成果を出していることが会社に見えなければ、すぐに外部の候補者がその役割を射止めてしまう。
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翻訳・編集=出田静

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