国内

2023.12.19 10:00

次代を担う新星たち 2024年注目の日本発スタートアップ100選|後編

Forbes JAPAN編集部

Things|製造業のあうんの呼吸をアップデート

1|鈴木敦也 2|2021年9月 3|2.5億円以上
4|ノーコードで自社に合わせた部品データモデルを構築し、製品開発情報を一元管理可能なクラウド型製品開発プラットフォーム「PRISM(プリズム)」を展開。製造業において社内に散らばった図面、仕様、原価、在庫、取引先、品質情報等のデータをBOM上で統合。

ヘッジホッグ・メドテック|日本初、偏頭痛治療用アプリ開発

1|川田裕美 2|2021年10月 3|1.4億円以上
4|偏頭痛などの神経系疾患に対するデジタル治療を開発。働く世代に多い「偏頭痛」治療用アプリを皮切りに、「PMS(月経前症候群)」治療用アプリの開発も開始。薬事承認取得を目指す。CEOで医師の川田裕美は厚生労働省、メドレー、ソフトバンクを経て創業した。

Facilo|不動産仲介会社向けコミュニケーションクラウド

1|市川 紘 2|2021年10月 3|2億円以上
4|不動産売買仲介業者向けに、物件管理と顧客とのやりとりを効率化するCRM SaaSを展開。散在しがちな不動産に関する重要な情報をクラウドに集約し、AIを活用しながら取引が円滑に進むよう支援する。シリコンバレーで経験を積んだ創業メンバーが日本で立ち上げた不動産テック。

Helical Fusion|ヘリカル型核融合炉を開発

1|田口昂哉 2|2021年10月 3|9.1億円以上
4|日本発の技術をベースにした核融合発電の開発企業。ヘリカル型の超伝導コイルにより、磁場で高温のプラズマを安定的に閉じ込め核融合反応を持続させる「ヘリカル型核融合炉」の開発を目指す。国の大型補助金に加え、民間からの資金調達も実施し開発を進める。

ジョーシス|「情シス」の業務効率化を支援

1|松本恭攝 2|2022年2月 3|179.7億円以上
4|従業員が利用するITデバイスとSaaSを可視化し、情報システム担当者の業務効率化を支援。ラクスルの一事業としてスタートし、2022年に分社化した。日本を代表する起業家である松本恭攝のもと、Day 1からグローバルを目指し、アジア、北米、ヨーロッパに展開。

ピックユー|インスタグラマーのアイテムが買える

1|冨田理央 2|2022年2月 3|ー
4|Instagramのインフルエンサーのアイテムを購入できるマーケットプレイス「pickyou」を展開。商品撮影・採寸・状態チェックなどは不要で、インフルエンサーは出品したいアイテムをピックユーに着払いで送るだけ。従来のCtoCに「人」軸を掛け合わせた新たなトレンドだ。

BALLAS|「建設部材の調達」から業界を最適化

1|木村将之 2|2022年2月 3|12.4億円以上
4|施工会社向け建設部材調達システム「BALLAS(バラス)」を展開。施工会社が図面をアップロードすれば、BALLAS側が製作図を作成&最適な工場に製作を委託。「施工図から必要な部品を確定する」工程を内製システムが担うことで、従来より1〜2カ月早い部材供給が可能に。

esa|廃棄プラスチックの循環型スキームを構築

1|黒川周子、枝吉宣輝、周 品諺 2|2022年3月 3|2.6億円以上
4|これまでリサイクルが難しく廃棄処理に回っていた複合プラスチック素材において、複数の素材が混ざったまま溶解・圧縮してペレット化する独自技術を開発し、すでに商用化済み。異素材が均等に微分散されているため、さまざまな商品へのリサイクルが可能。

ARTISAN|工事会社向け、情報連携ツール

1|岡田光正 2|2022年4月 3|ー
4|元ダイキン社員が立ち上げた、工事・メンテナンス会社向けの現場情報、見積もり、職人配置、請求のワンストッププラットフォーム「現場Hub」を運営。見積りや職人の采配といった経営者に集中しがちな業務を標準化する。人手不足に悩む工事会社の生産性向上を図る。

Neusignal Therapeutics|アルツハイマー病の根本治療薬

1|坂田康明 2|2022年4月 3|ー
4|認知症・精神疾患治療薬を中心に、低分子医療品の力で中枢神経系疾患を克服する研究を行う。急速な高齢化を背景に社会的な負担が急拡大するなか、とくにアルツハイマー病(AD)に対して、在宅で根本的な治療を可能とする低分子経口薬の開発を目指している。
次ページ > 走行距離で支払うマイカーサービス

イラストレーション=セバスチャン・プラサー

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年1月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事