国内

2023.12.19 10:00

次代を担う新星たち 2024年注目の日本発スタートアップ100選|後編

Forbes JAPAN編集部
10284

Citadel AI|「信頼できるAI」を社会実装する

1|小林裕宜 2|2020年12月 3|6.3億円以上
4|AIの品質保証を担う日本の有力会社。AIに潜むリスクを自動で瞬時に検出し、その原因を人間にわかりやすい形で可視化する。すでに欧州最大の品質規格保証会社であるBSIに採択されており、2024年開始予定の欧州のAI規制でグローバルスタンダードを取る可能性も。

ハイヤールー|オンライン完結型コーディング試験

1|葛岡宏祐 2|2020年12月 3|2.4億円以上
4|エンジニア採用におけるミスマッチを削減するオンライン完結型のコーディング試験サービス「HireRoo(ハイヤールー)」を提供。簡単1分で試験発行が可能で、実務に近い環境の試験が行える。即時スコアを算出し、定量・定性の両側面から選考結果をレポート。

マチルダ|テイクアウトする晩ごはんサブスク

1|丸山由佳 2|2021年1月 3|4.1億円以上
4|子育て家庭向けの「テイクアウト夕食」サブスク。日替わりの手づくり夜ごはんを、生活スタイルに合わせた頻度とタイミングで、近くの「ステーション」で受け取れる。生産が追い付かないほどの人気で、今後はセントラルキッチンを増設して一気にエリアを広げる予定。

AnotherBall|技術を土台としたVTuberプロジェクト

1|大湯俊介 2|2021年1月 3|3億円以上
4|AIとWeb3技術を基盤にしたVTuberプロジェクト「IZUMO」を運営。メタバースにおけるバーチャルタレントの開発や、NFTやWeb3のエンタメ領域での展開を行う。シリアルアントレプレナーの大湯俊介が、Day1からグローバルをターゲットにシンガポールで起業。

SUN METALON|次世代のサステナブル金属3Dプリンター

1|西岡和彦 2|2021年2月 3|13.7億円以上
4|新原理に基づく金属3Dプリンターを開発。世界規模で金属バリューチェーンの変革を目指す。シード期に日米の投資家から約13億円を調達。直近ではトヨタ自動車と革新的なアルミリサイクルの新プロセスを共同開発し、CO2排出量の低減を検証実験により確認。

クラフトバンク|工事受発注マッチング

1|韓 英志 2|2021年2月 3|17.7億円以上
4|2.8万社が登録する工事の受発注マッチングサイト「クラフトバンク」を運営。工事の受発注、急な職人不足や新しい取引先の開拓にも使える。2023年には3000人の建設職人とつくり上げた工事会社向け経営管理システム「クラフトバンクオフィス」をリリース。

NousLagus|AIで社内ヒアリングを効率化

1|守屋恵美 2|2021年2月 3|0.2億円以上
4|データコンサルティング事業を展開。建設業界などの事業会社に対して、発注する際に必要な社内情報のヒアリング項目をAIが提案・サポートするサービス「キクメモ」、社内でのヒアリング結果などを基に、具体的な要件定義をAIでサポートするサービス「デジタル要件定義さん」を提供。

パワーエックス|洋上風力の電気運搬船と蓄電池

1|伊藤正裕 2|2021年3月 3|152.6億円以上
4|洋上風力発電所から海岸に電気を運ぶ「船」とそこに積載する大型蓄電池を開発。遠浅の海が少ない日本では、海に浮く風力発電所の普及が重要。その際、船での電気運搬であれば海底ケーブルの敷設が不要だ。2024年、国内最大級規模の蓄電池モジュール工場を建設。

HQ|リモートワーク用の備品を包括管理

1|坂本祥二 2|2021年3月 3|12.4億円以上
4|リモートワークの環境整備を支援するプラットフォーム「リモートHQ」を提供。企業は月額プランを選ぶだけで、デスクやチェア、モニターなど必要な備品を社員が自分のニーズに応じて選べる。備品の資産管理を一括外注でき、費用扱いであるため課税対象外。

パワーウェーブ|ワイヤレス給電で「充電」をなくす

1|阿部晋士 2|2021年3月 3|ー
4|波動の力を活用した広範囲かつ大電力をワイヤレスで伝送する技術の社会実装を目指す。EVやドローンなどのモビリティへ停車中・走行中の給電を可能にする技術で、すでにLuupの電動キックボードへの無線給電実証実験の実施などを行っており、実用化に向けた取り組みが進んでいる。
次ページ > レアメタルを高度にリサイクル

イラストレーション=セバスチャン・プラサー

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年1月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事