国内

2023.12.19 10:00

次代を担う新星たち 2024年注目の日本発スタートアップ100選|後編

Forbes JAPAN編集部

「新しい日本」を担い、けん引していくのは誰か──。

社会全体でスタートアップ育成の機運が高まる今、注目したいのが次世代の新星たちだ。販売中のForbes JAPAN2024年1月号の起業家・スタートアップ特集では、「日本の起業家ランキング」とは別に、2024年以降の大きな成長が予測される日本発スタートアップを100社選出した。(設立5年以内、直近2年以内に資金調達実績のある企業が主な対象)未来に突き進む「次なる主役」たちの躍動から目が離せない。


企業名 1|代表者(CEO 2|設立 3|累計調達額(STARTUP DB調べ) 4|事業概要

アナウト|AIを活用した新しい「人体の地図」

1|小林 直 2|2020年7月 3|6.4億円以上
4|外科手術中に、患者個々に異なる微細な人体の構造をリアルタイムに視覚化する「プレシジョンマッピング」を実現するスタートアップ。医師と患者にとってより安全な外科医療を支援する。医療機器化を目指しており、大手事業会社とも提携が進む。2024年販売開始予定。

Softroid|建築工事の遠隔施工管理サービス

1|野﨑大幹 2|2020年7月 3|3.1億円以上
4|カメラをもって建築現場を歩くだけで、画像処理AIが建築工事の全工程を記録する、建築工事の遠隔施工管理サービス「zenshot(ゼンショット)」を展開。東大や慶大のAIや画像解析、ロボットを研究していたエンジニアが集まり、東大の起業支援プログラム「FoundX」を経て創業。

Free Standard|サーキュラーエコノミーの新旗手

1|張本貴雄 2|2020年8月 3|5.4億円以上
4|メーカーやブランドが自社ECサイト上に「お試し」「リユース」の機能を簡単に実装できる「Retailor(リテーラー)」を提供。外部のプラットフォームに出すわけではないため、お試し注文の売り上げやリユース品の販売分がブランド側に還元され、サーキュラーエコノミーを構築できる。

エイターリンク|自技術でワイヤレス給電

1|田邉勇二 2|2020年8月 3|2億円以上
4|心臓ペースメーカーをはじめとする「メディカルインプラントデバイス」のワイヤレス給電の研究開発を行う。世界で初めて実用レベルの完全ワイヤレスデジタルデバイスを実現。同社の技術は、英国Nature誌をはじめ、多数の学会・著書・論文などに掲載されている。

トリニティ・テクノロジー|家族信託の組成コンサル

1|磨和 寛 2|2020年10月 3|7億円以上
4|家族信託組成サービス「おやとこ」を提供。家族信託の組成コンサルティングを専門家が行うほか、信託したお金や資産をアプリで簡単に管理できる。認知症患者は2050年には1000万人を超えると推計される。超高齢社会の「認知症による資産凍結」問題に挑む。

Simpleform|法人名の入力だけでリスクチェック

1|田代翔太 2|2020年10月 3|9.5億円以上
4|金融機関・プラットフォーマー向けの法人確認プロセス自動化ソリューション「SimpleCheck(シンプルチェック)」を運営。法人名を入力するだけで世の中の情報を瞬時に収集し、同社が独自に蓄積・検知したリスク情報とともに、30秒でレポーティングする。

ERAKE|アプリひとつで海外eSIM

1|嘉名雅俊 2|2020年11月 3|1.2億円以上
4|アプリひとつで簡単に海外用のeSIMが設定できるサービス「trifa(トリファ)」を提供。空港で海外用モバイルWiFiをレンタルしたり、現地のSIMカードを購入して設定したりすることなく、アプリで完結。現地ですぐにネットに接続できる。ビジネスプランもリリース。

Lecto|債権管理業務をDX

1|小山 裕 2|2020年11月 3|4.6億円以上
4|債権管理・交渉管理・督促の制御・消込・分析など、債権管理業務に必要な機能をワンストップで行えるプラットフォーム「Lecto(レクト)」を提供。顧客の属性や特徴に応じて督促内容を最適化することが可能に。IVS2023 LAUNCHPADKYOTOで準優勝。

MedicalForce|美容クリニック向けオールインワンSaaS

1|大嶋 翼 2|2020年11月 3|8.3億円以上
4|美容クリニック・自由診療クリニック向け電子カルテ・予約管理システム「medicalforce(メディカルフォース)」を提供。予約、問診、カルテ、会計をはじめとする日常業務だけでなく、経営管理ダッシュボードやCRMを搭載し、経営や集患の強化にも活用できる。

エミウム|歯科のDXを包括支援

1|稲田雅彦 2|2020年11月 3|2.6億円以上
4|歯科技工物の発注効率化・デジタル技工サポートサービス「エミウム技工センター」を運営するデンタルテック。24時間オンラインで注文可能&最短翌日納品で、電話やFAXでの注文が通常だった歯科技工物の発注業務を効率化。歯科のDX化を包括サポートする。
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イラストレーション=セバスチャン・プラサー

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年1月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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