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2023.12.05 13:35

インド人の消費マインドが改善 独立記念日には前年比30%増の販売量

田中友梨
昨年は高いインフレ率(2022年9月時点で7.4%)に見舞われ、2023年も引き続きインフレ率は変動しているものの(インド政府によると、2023年5月に最低の4.3%を記録した後、2023年7月に7.4%まで急上昇し、2023年8月には前年同月比で6.8%まで再び低下)、インド人の消費マインドは改善しています。

インド準備銀行(RBI)が発表した消費者信頼感調査によると、2023年9月現在、雇用率は過去12ヵ月で改善し、消費者はより良い仕事に就く、もしくは転職することに自信を持っており、個人的な経済的安心感のもと、国の経済成長に対する信頼が高まっています。

そのため、インドの消費者は、来る祝祭シーズンの消費計画に前向きです:
・インドのフィンテック企業Zest Moneyの最近の調査によると、約60%の消費者が祝祭シーズンに「消費と買い物」を計画しており、67%が昨年と同じかそれ以上の支出をする予定だといいます。

・インドを拠点とするテクノロジー企業InMobiの2023年7月の調査によると、消費者の3分の2近くが祝祭シーズン中に25,000ルピー(300米ドル)以上を支出する予定です(図1参照)。

図1. インド消費者の2023年祝祭シーズンにおける予想支出額(回答者の割合)
※祝祭ショッピングには、ディワリ、ドゥッセヘラ、クリスマスなどが含まれる。
※2023年9月28日現在の換算レート:100ルピー=1.20米ドル
対象:インドのモバイルユーザー897人(2023年7月調査)
出典:InMob

また、クレジットカードやデビットカード、EMI(インドで一般的に使われる用語で、BNPL(buy now, pay later)、毎月の指定日に定額で支払う方法)オプションなど、銀行や金融機関のものを含め、祝祭シーズンのお得な情報、割引、オファーが、計画的かつ超高額商品の購入を促進することが予想されます。
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文=RxR Innovation Initiative

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