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2023.12.05 13:35

インド人の消費マインドが改善 独立記念日には前年比30%増の販売量

田中友梨
インドの人材会社TeamLeaseによると、インドのEコマース業界は、主に祝祭シーズンの消費者需要を満たすために、2023年下半期に70万人のギグジョブを創出する可能性があるといいます。実際、Flipkartは、フルフィルメントセンター、仕分けセンター、配送ハブなど、祝祭シーズンに向けてインド全土のサプライチェーンで10万人以上の季節雇用を創出し、地域の雇用と経済を活性化することを発表しています。

また、より包括的で多様なサプライチェーン人材を創出するための取り組みの一環として、季節労働者は障害者、女性、地域のキラナ配達パートナーで構成されるとしています。同社は季節労働者に対し、携帯端末、POS(販売時点情報管理)機、スキャナー、各種モバイル・アプリケーションの取り扱いに関する研修を行い、「テクノロジー主導のサプライチェーンで将来的に即戦力となる」ようにすると述べています。

BIG BILLION DAYS 2023

ポジティブな消費者心理が祝祭シーズンの好調な売上を牽引する

8月には、さまざまなEコマースプラットフォームやマーケットプレイスで独立記念日(2023年8月15日)のショッピングイベントが開催され、消費者の購買意欲が急上昇しました。

・EコマースプラットフォームのUnicommerceによると、オンラインプラットフォーム全体での独立記念日ショッピングイベント期間中の販売数量は、主要分野での数量増に牽引され、前年比23%増と急増しました。プラットフォームの種類別では、Eコマース・マーケットプレイスが前年比30%増の販売量を記録したのに対し、消費者直販(DTC)ブランドのサイトでは22%急増しました。

・2023年8月16日付けのET Retailのニュース記事によると、インドを拠点とする小売コングロマリットであるReliance Retailの家電チェーンであるReliance Digitalは、今年の独立記念日セールにおいて、電子機器カテゴリーで前年比25%以上の伸びを記録しました。

・毎年8月(場合によっては7月)は、ヒンズー教の暦で「シュラヴァン」と呼ばれる吉祥月の始まりに当たり、翌年1月まで大小さまざまな宗教的祭事が続きます:
オナム、ヤンマシュタミ、ガネーシュ・チャトゥルティ(それぞれクリシュナ神とガネーシャ神の誕生を祝う)、ナヴラートリ、ディワリ、クリスマス、新年など。その結果、衣料品、インテリア、電化製品、パーソナルケア、食料品など、さまざまな小売カテゴリーでの消費が加速します。
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文=RxR Innovation Initiative

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