高原から日本海まで、魅力あふれるワイナリーが点在
鈴木:今までは東京方面から千曲川ワインバレーにワイナリー見学に行くツアーのほとんどが日帰りでしたが、これからは高原のワイナリーから日本海のワイナリーと両方を見学するワイナリーツアーも増えてくると思います。これは、信州の山の幸と日本海の海の幸を楽しむことが出来るので、美食ワイナリーツアーが実現します。そのあたりの可能性はいかがお考えでしょうか林:冷涼な気候の高原の千曲川ワインバレーから、新潟、富山、石川、福井までの日本海側まで、北陸新幹線沿線には、多くのワイナリーやヴィンヤードが点在しております。来年3月16日の北陸新幹線の福井(敦賀)延伸により、高原ワイナリーから日本海のワイナリーを同時に楽しめる、美食ワイナリーツアーが実現します。
世界に目を向けると、海に近いワイン生産地として、スペインのリアス・バイシャス、カリフォルニア、フランスのプロバンスやボルドーなどが有名です。海岸線と内陸のワイナリーでは、テロワール・品種が異なります。このようにテロワール・品種の違いを楽しめるのもワインの魅力の一つと言えるでしょう。
北陸新幹線沿線のワイナリーツアー
フランスの場合、大西洋に近いボルドーから、内陸のブルゴーニュまで行く場合、TGVでパリ経由で、移動だけでも一日かかってしまいますが、両方訪れる世界のワイン愛好家たちは多くいます。これを北陸新幹線沿線のワイナリーエリアに置き換えると、福井(敦賀)までの延伸により、東京・軽井沢から福井まで一本で行けるようになるので、高原のワイナリーから日本海のワイナリーまで両方楽しめるワイナリーツアーの利便性が飛躍的に良くなります。今まで、ワイナリーツアーで千曲川ワインバレーに日帰りで行く機会は良くありましたが、北陸新幹線福井延伸を機に、これからは千曲川ワインバレーから日本海側のワイナリーに一泊で行くワイナリーツアーが、増えていくと楽しみにしております。
鈴木:日本海側のワイナリーの中でも、今までほとんど話題になることのなかった福井のワイナリーは、北陸新幹線福井(敦賀)延伸によって注目度が増すと思います。福井県のワイナリーの魅力、将来展望はいかがお考えでしょうか。