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2023.10.01 13:00

イラン、ジェット推進の新型自爆ドローン公開 ロシアに輸出も?

プロペラの付いた従来型シャヘド(Shutterstock.com)


ジェットエンジン搭載型のシャヘドは、従来型と寸法は変わらないようだが、ターボジェットの燃費効率を考慮すると航続距離はシャヘド136の約1900kmよりずっと短い可能性がある。
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ターボジェットによって速度と飛翔高度は上がる。シャヘド136は時速190km前後で巡航し、対空砲やカラシニコフ銃でも迎撃できるが、ジェットエンジン搭載型ははるかに高速で飛来するだろう。今のところウクライナを攻撃するシャヘドの多くは自走対空砲ゲパルトにより撃墜されており、最近では飛来した38機中26機を防衛部隊が撃墜した。だが、高速型なら防衛線を突破するドローンは増えるかもしれない。

もっとも、ジェットエンジンには他にも欠点がある。熱出力が高いため赤外線サーマルカメラに検知される確率が上がり、熱探知ミサイルの標的になりやすいのだ。

カメラ誘導

X(旧ツイッター)のイラン人ユーザーMeshkatは、新型ドローンのあまり目立たない特徴として、機首にカメラのようなものを搭載していると指摘した。これまでのシャヘドはすべて、標的の座標をあらかじめプログラムして衛星誘導によって命中させる方法を取っており、カメラが搭載されたとすれば斬新だ。


搭載カメラの用途は2つある。1970年代にトマホーク巡航ミサイル用に開発されたデジタル地形照合・地域相関システムのように、視覚的な航行支援を提供するためかもしれない。これなら衛星誘導が妨害されても、地上のランドマークを地図で照会して現在地を見失わずに済む。
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あるいは、カメラで特定の建造物など目標を識別・ロックオンし、機体を誘導することも可能だ。これにはオペレーター制御とマシンビジョン利用の両方が考えられる。予告編には新型シャヘドが極めて正確に標的に突っ込むシーンが登場するが、これは典型的な試験発射の映像であり、実際の性能を示すものではない。しかし、新型の性能が大幅に向上している可能性はある。

ロシア市場へ?

従来型シャヘドの売りは、低コストと製造のしやすさだ。安価でシンプルな兵器を高価で複雑な兵器に置き換えるのは、理にかなっていないかもしれない。だが、高性能のドローンと低性能のドローンが混在していると、防衛はより難しくなる。たとえば、ジェットエンジン搭載型のシャヘドが先行してゲパルトなどの防空設備を標的とし、後続のドローンに防衛線を突破させることもできる。

ジェットエンジン搭載型シャヘドの生産が始まっているかは不明だ。しかし、イランのドローン産業が発展を続けている証拠とみてよさそうであり、今後数年のうちに、ますます高性能になったドローンが大量に同盟国へ輸出されることが予想される。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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