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2023.09.20 08:30

驚くべき軽量化、外も内も進化したiPhone 15シリーズは即戦力な機能満載

3nmプロセスノードにより製造される「A17 Pro」チップを搭載するフラグシップモデルiPhone 15 ProとPro Max

修理がしやすく長く使える設計に

iPhone 15シリーズの背面パネルはぜひその質感を確かめてほしい。想像を超えるほど滑らかな肌触りは革新的だ。ただ、今年のラインナップは全体に明るいパステル調なので、ビジネスシーンで「浮かない色」を選ぶとブラック一択になるのかもしれない。
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iPhone 15シリーズは透明感のある色彩を放つカラーインフューズドガラスを採用。左がiPhone 15、右がiPhone 15 PlusiPhone 15シリーズは透明感のある色彩を放つカラーインフューズドガラスを採用。左がiPhone 15、右がiPhone 15 Plus

2つのシリーズともにエッジに曲線を持たせたところが2022年モデルのiPhoneから変わった。手に馴染みやすくなったともいえるが、筆者は使い込んだiPhone 14 Proのシャープなエッジのグリップ感も捨てがたいと感じる。

アップルは22年モデルのiPhone 14シリーズから、メインシャーシの構造・素材を大きく変えて本体を飛躍的に軽量化した。その内部設計改革は今年のiPhone 15 Proシリーズにも活かされたことで、2つの機種はともに19gも軽量化されている。Maxの軽さにも驚くが、再び質量が200gを切ったiPhone 15 Proは片手で持ちながらの操作がとても軽快にできる。筆者は今年はiPhone 15 Proを購入した。
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iPhone 14シリーズではもう1つ内部設計改革を行った。センターの基盤を挟み込むディスプレイ側、背面ガラス側のモジュールをそれぞれに分離できる設計として、リペアラビリティ(修理のしやすさ)を高めたのだ。同じ基本設計がiPhone 15ファミリーの4機種に継承された。工程がシンプルになれば、修理に出したiPhoneがユーザーの手元により早く帰ってくるし、引いてはユーザーが愛用するiPhoneを長く使えるメリットも生まれる。巡り巡ってアップルのカーボンニュートラル戦略にも貢献する。

iPhone 15 Proシリーズも内部構造を細かく見直しながら、メインシャーシと前後のディスプレイ、背面ガラスのモジュールを分けることによってリペアラビリティ(修理のしやすさ)を高めたiPhone 15 Proシリーズも内部構造を細かく見直しながら、メインシャーシと前後のディスプレイ、背面ガラスのモジュールを分けることによってリペアラビリティ(修理のしやすさ)を高めた

アップルは2030年までにすべての製品をカーボンニュートラルにするという目標を掲げている。今後はiPhoneにも再生素材をより積極的に使う計画も打ち出した。今年もオンライン開催されたスペシャルイベントのステージで、iPhone 15 Proの説明に立ったワールドワイド・マーケティングSVPのグレッグ・ジョズウィアック氏が「エキサイティングなデザイン変更」と呼ぶiPhoneの進化は、ユーザーが目にすることのない「内部」でも急ピッチに進んでいる。
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