製品

2023.09.20

次のグーグルPixel 8と8 Proが「シリーズ最強」といえる3つの理由

Strahlengang / Shutterstock.com

グーグルは10月4日のイベントでPixel 8とPixel 8 Proを発表しようとしている。この2機種の端末は、ハードウェアとソフトウェアの両面で、3つの観点から大きなインパクトを与えることになりそうだ。

まずは、新たに搭載されるTensor G3チップ(SoC)についてだ。グーグルは2021年のPixel 6に独自開発したチップセットのTensor G1を開発した。このチップのパワーは、当時のクアルコムのSnapDragon 888には及ばなかったが、人工知能(AI)と機械学習を中心に設計され、ユーザー体験にプラスの影響を与えていた。

Tensor G1は、優れたカメラソフトウェアを実現したが、デバイス上での翻訳やテキストの書き起こし機能でも強みを発揮した。昨年のTensor G2もこの利点を引き継いでいたが、Tensor G3はこの路線をさらに強化し、Pixel 8とPixel 8 Proの性能を大きく向上させることが期待できる。

さらに、今年のPixelシリーズは、ソフトとハードの両面でカメラにも期待できそうだ。

ハードについては、Pixel 8 ProとPixel 8の両方にサムスン製のISOCELL GN2(アイソセルGN2)イメージセンサーが採用される。これは以前のGN1センサーを進化させたもので、前機種よりも35%多くの光を取り込むことが可能という。また、動画は8K解像度で毎秒30フレームの撮影に対応するとされている。しかし、このレベルのパフォーマンスを発揮するためには、電力消費量や熱の管理が重要になるとも見られている。

ソフト面では、カメラアプリにも新機能が搭載され、Tensor G3の進化したAIおよび機械学習機能の両方を活用することは間違いない。Pixelシリーズは「消しゴムマジック」と呼ばれるAIを用いた静止画の加工機能が特徴だが、Pixel 8 Proでは、動画編集にも独自のAIツールが導入される見通しで、動画内の不要なサウンドを削除する「音声版の消しゴムマジック」の搭載が確実視されている。

グーグルはまた、これまで3年間だったAndroid OSのバージョンアップデート期間を、最新モデルでは5年に延長する。Pixel 8とPixel 8 Proは、Android 14を搭載して出荷される最初の端末となり、そのサポート期間は、サムスンの最新のGalaxy S23シリーズの4年間を上回ることになる。

これらの3つのポイントで、Pixel 8とPixel 8 Proは多くの魅力を備えた端末といえる。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事