製品

2023.09.20 08:30

驚くべき軽量化、外も内も進化したiPhone 15シリーズは即戦力な機能満載

3nmプロセスノードにより製造される「A17 Pro」チップを搭載するフラグシップモデルiPhone 15 ProとPro Max

3nmプロセスノードにより製造される「A17 Pro」チップを搭載するフラグシップモデルiPhone 15 ProとPro Max

アップルは2023年秋に発売するiPhoneについて、「実用性の高さ」を前面に打ち出してきた。iPhone 15とiPhone 15 Pro、それぞれのシリーズから万人に魅力が伝わりやすい外観のアクセントも加えた全4機種が出揃う。発売前に実機を試した筆者が、今年の新しいiPhoneを品定めする際に目を凝らしたいポイントを紹介する。

チタニウムボディ採用のProは19グラムも軽くなった

今年はアップルのiPhoneが2008年に日本上陸を果たしてから15年の節目になる。iPhoneは世界中にスマートフォンの普及を牽引してきたが、最近ではiPhoneだけでなくスマホを取り巻く技術革新が踊り場に入ったともいわれている。

だがそれでもデジタルテクノロジーは前進を続ける。今秋にアップルが発売するiPhone 15 Proシリーズには、3ナノメートルのプロセスルールによる最先端の半導体製造技術を駆使して作られた「A17 Pro」チップが載る。その革新性をアップルは殊更に強調せず、むしろ新しいiPhoneがユーザーのコミュニケーションを助けて、創造性を刺激する実用的な機能を前面に出してアピールしているようにも見える。

特にiPhoneはプロダクトデザインに惹かれて買い求めるユーザーも多い。2023年のラインナップは上位のiPhone 15 Proシリーズがボディにチタニウム合金を採用。レギュラーモデルのiPhone 15シリーズは背面ガラスに色を埋め込んで、表面を美しいマット仕上げにしたカラーインフューズドガラスとした。

チタンは軽さに比べて強度に優れる金属だが、ステンレススチールなどに比べるとキズがつきやすいともいわれる。アップルは過去にMacBookやApple Watchでチタンボディを採用してきた経験値を踏まえて、iPhone 15 Proシリーズには金属そのものの色と艶を出しながら表面を強化するPVD(Physical Vapor Deposition)コーティングを施した。PVDコーティングは切削工具の金属部分などにも使われる。

手もとの実機で筆者自ら耐久テストを試みるわけにはいかないが、同じチタニウムをケースに採用する筆者のApple Watch Ultraが、使用開始から約1年経っても表面に目立つキズができていないことを代わりに報告しておきたい。

PVDコーディングをかけて強度を高めたiPhone 15 Proの側面フレーム。ナチュラルチタニウムよりもブルーチタニウム、ブラックチタニウムの方が指紋の付着は目立ちにくいようだPVDコーディングをかけて強度を高めたiPhone 15 Proの側面フレーム。ナチュラルチタニウムよりもブルーチタニウム、ブラックチタニウムの方が指紋の付着は目立ちにくいようだ
次ページ > 修理がしやすく長く使える設計に

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事