宇宙

2023.09.05 17:30

アンドロメダ銀河、スーパーハーベストムーン 9月の夜空で見るべきもの

オーロラの季節が帰ってきた(NASA/Terry Zaperach)

北半球の9月は、星を見に外へ出るのに最適な月だ。夜が長くなっていくので、夜遅くまで待つ必要はなく、しかもずっと涼しい。

天王星を見つけたり、アンドロメダ銀河の位置を知ったり、三日月を見たり、さらにはオーロラを見に行く旅行計画を立てるといった天文好きが2023年9月にすべきこと7つを以下に挙げる。

1. 月と木星と天王星

時期:日本時間9月5日深夜前
方角:東北東

今夜、木星と月と散開星団プレアデス星団による豪華な整列を見ることができる。さらに双眼鏡を取り出して月のすぐ右側を見ると、地球から約29億km離れた7番目の惑星、天王星が小さく青く光っているのが見つかるだろう。

 9月5日夜、月が木星と天王星に接近する(ステレナビゲータLite) 9月5日夜、月が木星と天王星に接近する(ステレナビゲータLite)

2. 「地球照」が月を照らす

時期:日本時間9月19日火曜日の日の入り直後
方角:西南西

地球に反射して月面を照らす太陽光(地球照)を肉眼で見ることができるのは、月が細い三日月になった時だけだ。月の17%が太陽に照らされているこの夜は「地球照」を見るチャンスだ。双眼鏡か小型望遠鏡があれば驚きの光景を見られるが、同日は肉眼でも十分楽しむことができる。

月の輝いていない側を照らしているのは、地球の海や氷に反射した太陽光だ。しかしながら、地球の氷床が溶け、反射率が低くなっているため、過去数十年間にわたって反射光の強度が弱まっている

「地球照」で光る月2011年7月31日(NASA)「地球照」に照らされた月。2011年7月31日(NASA)

3. アンドロメダ銀河

時期:暗くなったらいつでも(新月前後の月のない空が見やすい)
方角:北東の空

アンドロメダ銀河は天の川銀河とよく似ているがもっと大きく、250万光年の彼方にある肉眼で見ることのできる最も遠い天体だ。夜空にある他のほぼすべての天体と違い、アンドロメダ銀河は私たちに真っ直ぐ向かってきており、数十億年のうちに天の川銀河と衝突し融合すると考えられている。

光害のない暗い夜空が理想だが、北半球にいるのであれば、双眼鏡を手に探してみる価値はある。夕暮れ後、北東の空高くを見ると、肉眼でもぼんやりとした星々が見えるはずだ(直視ではなく、視野の端で見るのがコツ)。
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翻訳=高橋信夫

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