9月10日日曜日:三日月と金星
この日、日の出1時間前に東の空を見ると、32%輝く美しい三日月が、まぶしく輝く金星の上に見える。その背景にはオリオン座の三ツ星、ベテルギウス、プロキオン、シリウス、カペラ、アルデバランといった冬の夜空を飾る星々がある。三日月と金星と冬の空の星々
今週の天体:いて座の「ティーポット」と「夏の大三角」
北半球で最もよく見えるのは6月と7月だが、日没後の南西の空で、有名な「ティーポット」を探せば、天の川に横たわる、いて座が見つかるだろう。もっと高く見上げると、大きな「夏の大三角」がすぐに見つかる。ティーポットと夏の大三角が見つかれば、あなたは地平線に向かって流れる天の川の星々を見るのに最適な場所にいる。夏の大三角の左側を見て、輪のある惑星である土星を探してみよう。
いて座の中にある「ティーポット」(ステラナビゲータLite)
星空鑑賞のヒント:赤い光で見る
星空の観察では「夜間視力」がすべてだ。信じられないなら、外へ出て暗闇の中に立ってみてほしい。20分後、外へ出たばかりの時よりもずっと多くのものが見えることに気づくだろう。1時間もすれば、もっと見えるようになる。ただし、この暗視は簡単に失われてしまう。スマートフォンの白く光る画面を一瞬見ただけでも、この力は損なわれてしまう。そして取り戻すためにはまた20分待たねばならない。夜、光を利用するためには、赤色の懐中電灯を使うのが最も良い方法だ。赤い光は夜間視力をほとんど妨げない。スマートフォンの星空鑑賞アプリのほとんどには、赤色表示モードがある。ただし、暗いところで使う前に設定をオンにしておくのをお忘れなく。それでも、スマートフォンの画面の明るさは落としておくほうがよい。赤色光は白色光よりもずっと邪魔にならないが、何色であれ光は少ない方が良い。
各地の日の出/日の入り、月の出/月の入りの正確な時刻については、気象庁のウェブやこちらのサイトなどを参照してほしい。
(forbes.com 原文)