宇宙

2023.09.04 15:00

月が木星と天王星そして「すばる」に接近、今週の夜空

Shutterstock

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木星が昇ってきた。ただし、巨大惑星であるこの木星が明るい「衝」になって日の出とともに昇り、日の入りとともに沈むようになるのはまだ2カ月先だ。今から12月31日まで、木星はおうし座の中で逆行する期間に入り、空の上を逆方向に動くように見える。

逆行はなぜ起こるのか。地球は外惑星(地球より外側の軌道を公転している惑星)よりも、ずっと速く太陽を周回しているため、しばしば他の惑星を追い越す。すると、しばらくの間その惑星は空の上を逆方向に進んでいるように見える。道路で自動車を追い越した時、相手のクルマが後ろ向きに動くように見えるのと同じだ。

今週は、木星が月そして天王星と接近するところを目にすることができる。

9月4日月曜日:月が木星、天王星、すばると接近

先週「スーパーブルームーン」だった月は現在、日没の数時間後に昇ってくる。

9月4日の深夜から5日の明け方にかけて北東の空を見ると、75%で輝く月のすぐ下に木星が、左下には地球に最も近い散開星団であるプレアデス星団、通称「すばる」がある。双眼鏡を使えば、青っぽい点のような天王星も見えるだろう。

9月4日、月が木星、天王星と接近(Stellarium)9月4日、月が木星、天王星と接近(Stellarium)

9月5日火曜日:月と「すばる」

今夜午後10時頃、東の空で輝面比63%になった月が、すばるに接近する。肉眼でも観察可能なすばらしい光景だが、双眼鏡があればもっとよい。

9月5日、月とスバルが接近9月5日、月とスバルが接近

9月7日木曜日:下弦の月

この日、月は下弦(Last Quarter)となり、深夜過ぎに昇ってくる。9月15日の新月に向けて夜空は暗くなっていく。今が北半球で温暖な晩夏の夜を楽しめる最後の時期だ。10月になると星空鑑賞に寒さがつきまとうようになる。

今月、特に今週と来週が、赤道以北で星空鑑賞パーティーを開く絶好の時期なのはそれが理由だ。
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翻訳=高橋信夫

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