以下、ダイヤモンド・オンラインからの転載で、同書著者へのインタビューを紹介する。
入社1年目に身につけた習慣や、上司に教わった仕事のやり方は、その後の働き方、しいては人生に大きな影響を及ぼします。コンサルの知見を凝縮し「今年1位かも」「刺さりすぎて、声出た」といったコメントが相次ぐ書籍、『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者である安達裕哉さんは、新人コンサルタント時代に、尊敬する先輩から教わった「仕事を任されたらやるべき8箇条」が、22年経ったいまでも仕事の基盤になっているそうです。
本稿では、だれでも「頭のいい人」になれる方法を記した一冊『頭のいい人が話す前に考えていること』の20万部突破を記念して、安達さんに特別インタビューを実施します。
上司に怒られることばかりで、精神的にまいってしまうことも多い入社1年目。どんな対策をすればいいのでしょう。安達さんに、くわしく教えていただこうと思います!(取材・構成/川代紗生、撮影/疋田千里)
仕事の「できる人」「できない人」の決定的な違いとは?
──安達さんが、「この習慣は、1年目のうちに身につけておいたほうがいい」と思うものはありますか?安達裕哉(以下、安達):コンサルタントになったばかりの頃、尊敬する上司に「仕事を任されたらやるべき8箇条」を教えていただきました。あれから20年以上が経ち、会社を経営するようになった現在も、ほぼ教えていただいたとおりにやっています。
今読み返してみると、この「仕事を任されたらやるべきことリスト」は、仕事の「できる人」「できない人」を分けるリストでもあるな、と思います。
つまり、仕事を任されたら、この8つのことをやるだけで「仕事のできる人」になれるのです。
入社1年目の人に限らず、ある程度経験を重ねた人でも、この8箇条を見返して常に意識できるといいかもしれません。
仕事を任されたらすべき8箇条
1.納期を確認せよ2.成果を合意せよ
3.仕事を分割せよ
4.難しい仕事から取り掛かれ
5.行き詰まったら、「即、相談」せよ
6.説明責任を果たせ
7.自分でゼロから考えるな。前例を探せ
8.人への依頼は早めにし、1から7を守らせよ
任された瞬間に「仕事ができるかどうか」は決まる
安達:この中でも、1の「納期を確認せよ」はだれでもやっているのですが、意外にできている人が少ないのが、2の「成果を合意せよ」です。上司に何か指示されても、不明点を細かく確認しないまま「わかりました」と引き受けてしまう人が多いと思うのですが、「上司からの指示は契約である」くらいの認識でいたほうがいいと思います。