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2023.09.21 15:00

「上司からの指示は契約だ」。仕事を任されて二流がすること、一流がすること

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刊行後たちまち話題沸騰、25万部を突破したある大ヒットセラーがある。『頭のいい人が話す前に考えていること』だ。

以下、ダイヤモンド・オンラインからの転載で、同書著者へのインタビューを紹介する。


入社1年目に身につけた習慣や、上司に教わった仕事のやり方は、その後の働き方、しいては人生に大きな影響を及ぼします。コンサルの知見を凝縮し「今年1位かも」「刺さりすぎて、声出た」といったコメントが相次ぐ書籍、『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者である安達裕哉さんは、新人コンサルタント時代に、尊敬する先輩から教わった「仕事を任されたらやるべき8箇条」が、22年経ったいまでも仕事の基盤になっているそうです。

本稿では、だれでも「頭のいい人」になれる方法を記した一冊『頭のいい人が話す前に考えていること』の20万部突破を記念して、安達さんに特別インタビューを実施します。

上司に怒られることばかりで、精神的にまいってしまうことも多い入社1年目。どんな対策をすればいいのでしょう。安達さんに、くわしく教えていただこうと思います!(取材・構成/川代紗生、撮影/疋田千里)

仕事の「できる人」「できない人」の決定的な違いとは?

──安達さんが、「この習慣は、1年目のうちに身につけておいたほうがいい」と思うものはありますか?

安達裕哉(以下、安達):コンサルタントになったばかりの頃、尊敬する上司に「仕事を任されたらやるべき8箇条」を教えていただきました。あれから20年以上が経ち、会社を経営するようになった現在も、ほぼ教えていただいたとおりにやっています。

今読み返してみると、この「仕事を任されたらやるべきことリスト」は、仕事の「できる人」「できない人」を分けるリストでもあるな、と思います。

つまり、仕事を任されたら、この8つのことをやるだけで「仕事のできる人」になれるのです。

入社1年目の人に限らず、ある程度経験を重ねた人でも、この8箇条を見返して常に意識できるといいかもしれません。

『頭のいい人が話す前に考えていること』著者、安達裕哉氏

『頭のいい人が話す前に考えていること』著者、安達裕哉氏

仕事を任されたらすべき8箇条

1.納期を確認せよ

2.成果を合意せよ

3.仕事を分割せよ

4.難しい仕事から取り掛かれ

5.行き詰まったら、「即、相談」せよ

6.説明責任を果たせ

7.自分でゼロから考えるな。前例を探せ

8.人への依頼は早めにし、1から7を守らせよ

任された瞬間に「仕事ができるかどうか」は決まる

安達:この中でも、1の「納期を確認せよ」はだれでもやっているのですが、意外にできている人が少ないのが、2の「成果を合意せよ」です。

上司に何か指示されても、不明点を細かく確認しないまま「わかりました」と引き受けてしまう人が多いと思うのですが、「上司からの指示は契約である」くらいの認識でいたほうがいいと思います。
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取材・構成=川代紗生 撮影=疋田千里

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