かと思えば、「最近、髪質が変わって、変なうねりが出てきてしまった」という声もよく聞かれる。このように、髪の悩みは尽きないものだが、この機会に「くせ毛」について真剣に考えてみたい。そこで、毛髪のスペシャリストであるトータルヘアソリューションのリーディング・カンパニーのアデランスへ、くせ毛に関するあれこれを取材した。
くせ毛の原因は、湿気や加齢やスマホから受験勉強まで、多種多様
まずは、くせ毛に関する髪の悩みを整理してみたい。くせ毛は、大きく分けて2つある。ひとつは、梅雨時期に多くみられる湿気による髪質の変化。「若い頃と比べて髪の1本1本が細くなったせいか、広がる」「湿気が高いと、髪にボリュームが出過ぎてしまう」「雨が降ると、途端に髪がペタッと貼り付く」「つむじ割れを隠したつもりなのに、時間が経つと元に戻っている」などなど、これらは、雨が降った時に発生する、高い湿気から起こる現象。そしてふたつ目は、梅雨時期とは関係なく、くせ毛そのものに関する悩み。「年齢を重ねるほどに、若い頃と比べてくせ毛が強くなった」「元々、うねりがあるので、効果的なお手入れ方法を知りたい」など、自毛に関する悩みは深刻だ。
そもそも毛髪には、皮膚表面よりも下に伸びている毛根部が存在するが、この部分が真っ直ぐなら髪は直毛で伸びてくる。ところが、湾曲した毛根部ならば、湾曲した形状のまま、伸びてきた髪はうねり、結果としてくせ毛となる。
この湾曲は、1. 生まれつき。2. 年齢と共に発生した皮膚のたるみ。3. 目を酷使した結果、頭皮周辺の筋肉の緊張、と理由は様々ある。1.は先天的だが、2.と3.は後天的な為、「子供の頃は直毛だったが、受験勉強で目を酷使して視力が低下するのと同時に、くせ毛になってしまった」という話もよく聞かれるという。