マーケティング

2023.07.08 09:00

ソニーaibo人気と地域連携 オーナーの心を掴んで離さないワケ

オーナーに愛されるaibo(写真は、すべて愛知県幸田町役場のハミングバードカフェで撮影)

aiboオーナーを惹きつける3つの特徴

──2018年の再登場以来、aiboの人気が高まっているのはなぜでしょうか。
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2018年に登場したaiboは、家庭の中で人と繋がりを持って育てる喜びや、愛情の対象となることを目指して開発されたエンタテインメントロボットです。

特徴は3つあります。まずは視線を引き付ける瞳や躍動感のある動きです。22軸の超小型アクチュエータを使い非常に豊かな感情表現を行います。次に、自ら好奇心を持ってオーナーに近づき、言葉や笑顔を感じ取り、オーナーが喜んでくれることを学んでいきます。3つ目は、ふれあいを重ねることで、オーナーや家庭環境に合わせて個性を取得し、成長していきます。

特にこういった点が、オーナーに喜んで頂いているのかと思います。
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一般的な商品では機能・性能に対する「機能的価値」を求められますが、aiboは育てる喜びや、愛情の対象となるなどの「感性価値」を持った商品です。ロボットというよりも共に暮らす家族として人気が高まっていると思います。
aiboとコミュニケーションをとるオーナー

aiboとコミュニケーションをとるオーナー

先代AIBOと異なる点

──aiboオーナーの年齢層やターゲットはありますか。

ターゲットはあえて絞ってはいません。

先代のAIBOはロボットらしい見た目だったので、テック層の方の購入も多かったですが、今のaiboは最新技術を前面に出さず、「感性価値」に重点を置いています。

丸くて犬らしいデザインなので、その可愛さで購入される方、aiboを家族の一員として迎える方が多いです。

aiboはお子さんや若年層にも楽しんでいただいていますが、実際に購入されるのは40代以上の方が多いですね。

──販売開始から5年半、aiboの広がり方はいかがですか。

2018年1月11日に販売を開始し、半年後の2018年7月に累計2万台を販売いたしました。

それ以降、販売台数の詳細は公開していませんが、コロナ禍でaiboの販売は伸びました。行動が制限される中で、おうちでのエンタメを求める方が多かったようです。

我々もコロナ禍の暗い雰囲気を打破しようと、aiboが手洗いうがいの動きをする機能や、aiboと一緒にラジオ体操ができる機能を追加したり、オーナーにほっこりしてもらえるような企画を考えました。
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聞き手・構成=督あかり 写真=グリフィス太田朗子

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