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2023.06.19 10:30

日本でも増加する「別居婚」、事前に確認すべき2つポイント

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英BBCは今年2月、法律上の婚姻関係を維持しながら別々に暮らすという型破りな決断をした日本人夫婦のを取り上げた。子どももいて、週に2、3回は会っているにもかかわらず、夫婦がそれぞれ独立した異なるライフスタイルを受け入れている様子が紹介された。

「別居婚を選ぶカップルが増えているのは、自分のライフスタイルを大事にしたいという人が増えているのかなと思う」と話す妻は、結婚生活と独身生活の「良いところを兼ね合わせた結果」が別居婚というスタイルになったと説明した。「結婚の究極のメリットは、全部信頼できる相手がいる」ことだという。

夫は「別居であろうが、よりどころができる。夢が持てる。1人ではない」と語った。

カップルが別々に暮らす「別居式共同生活(LAT)」には、長期的な関係強化の点で具体的なメリットがいくつかあるとする科学的証拠がある。たとえば、学術誌『The Sociological Review(社会学レビュー)』に2019年に発表された研究では、遠く離れて暮らしていてパートナーへの満足度が高まると、将来的に同居したいという気持ちが強くなり、夫婦同居の最良のシナリオについてカップルが明確なビジョンを描けることがわかった。

一方で別居式共同生活は、関係者の社会的、文化的、個人的な目標によって異なる結果をもたらす可能性が高い。上記の研究によると、ルーマニアやブルガリアなど伝統的な家族観を持つ国では、カップルが別々に暮らしている状態を結婚前の一時的な段階として捉えがちなのに対し、フランスのように家族観が非常に現代的な国では、LATは伝統的な家族の在りかたに代わる選択肢とみなされている。

この新しいライフスタイルに飛びつく前に、自分とパートナーの関係性について自問自答しておくべきポイントが2つある。

1. パートナーとしては最高でも、ルームメイトとしては最悪かも?

パートナーとの同居は、人間関係の動態を大きく変化させる。いっしょに暮らし始めて間もなく、家事や生活費のやりくり、プライバシーの欠如をめぐってパートナーと衝突し、解決策を求めてセラピーを受ける人は多い。

多くの場合(少し努力すれば)こうした対立はおのずと解消され、パートナーが互いにバランスを取り合って関係が発展し、同居生活のさまざまな恩恵を享受できるようになる。しかし、ルームメイトとしての相性よりも、パートナーとしての相性のほうがはるかに勝るカップルもいる。

もし、次の点をめぐってパートナーと歩み寄るのが難しければ、別居式共同生活が適切な解決策になるかもしれない。
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編集=荻原藤緒

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