ヘルスケア

2023.03.15 13:00

深刻化する医療従事者の燃え尽き症候群、取るべき対策は

助けを求めることを当たり前にする

International Journal of Nursing Studies(国際看護学研究ジャーナル)』に発表された38件の科学研究の系統的レビューとメタ分析によると、COVID-19パンデミック下における医療従事者の心的外傷後ストレス障害の統合有病率は49%、うつ病の統合有病率は37%だった。ビベック・マーシー米医務総監は、『NEJM』掲載記事で医療職について「やりがいを感じられる仕事だが、同じくらい深い孤独を感じることもある。とりわけ、自分が大丈夫でない時に同僚に知らせることができないと感じている場合には。これは何百万人もの医療従事者がキャリアの中で抱いてきた気持ちで、私も例外ではない」と述べている。

医療従事者が必要なときに、非難を浴びる心配なく助けを求めるという考えを、医療機関は当たり前のものにしなければならない。その第一歩が、施設や組織におけるメンタルヘルスとウェルビーイングの重要性を促進し、義務付けるリーダーシップだ。病院や医療機関には、従業員に必要なケアを提供する必須リソースとしてメンタルヘルスクリニックを設置するべきだ。

短期的な個人戦略を活用する

システム全体の方針に加えて、個人レベルで燃え尽き症候群を緩和するための戦略を実施する必要もある。たとえば、心理学専門誌『Psychology Today(サイコロジー・トゥデイ)』の記事によると、マンツーマンのコーチング、ピアサポートグループ、呼吸法や身体技法といったマインドフルな介入の活用など、エビデンスに基づいたアプローチが燃え尽き症候群に有効だということが明らかになっている。こうした短期的な戦略は、多くの医療従事者が日々直面している過酷な仕事量によるストレスや不安に対処する強力なツールになり得る。

今後

医療従事者の燃え尽き症候群は、米国の健康とウェルビーイングに深刻な脅威をもたらしている。私たちの誰もが経験したくない現実は、地元の緊急医療センターに行って、適切な医療従事者が不足していると気づくことだ。この壊滅的なパンデミックの中、勇敢にも私たちを看病してくれた医療従事者のケアを、私たちの社会や国はいつになったら行うのだろうか。

forbes.com 原文

編集=荻原藤緒

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